【おすすめWebマンガ】ケンガンアシュラ 〜 捨てキャラ無しの格闘家たち! 超異色にして超集大成的バトル作品っっ!!

2015061702

日々更新されるWebマンガ。大手出版社も本腰を入れ始め、その量たるやハンパな数ではなくなってきた。いくら我らがマンガ大好きジャパニーズだとはいえ、すべてを追いかけるには時間がいくらあっても足りないことだろう。積んどくことができない媒体なのも悩ましいところ。そこでmitokでは絶対に外せない注目作品を定期的にご紹介。Webマンガ、これを追うべし!

原作:サンドロビッチ・ヤバ子 作画:だろめおん『ケンガンアシュラ』 裏サンデー連載

空手に柔道、ボクシングにムエタイ、古武術にMMA……。フィクション、ノンフィクション織りまぜ、思いつくなかの格闘技で何が一番強いのか。格闘漫画好きなら一度は夢想することだろう。叶えよう、その夢を。この『ケンガンアシュラ』を読むべし!

一言で紹介すると格闘漫画好きの妄想をまんま描いたかのような作品である。ただ設定は一風変わっている。定年間近のダメリーマン、山下一夫が勤務先の会長から突然呼び出された。そこで初めて日本経済の裏を教わる。企業間の争いは企業(どこかで聞いた名前が多い)が雇った闘技者たちの勝敗によって決す。その名も「拳願仕合」の存在を。一夫に命じられた任務は自社の闘技者として雇われた十鬼蛇王馬(ときた おうま)の世話係であった、っつー始まり。

王馬は“二虎流”という裏の世界では有名らしい武術の継承者だ。また“前借り”という心臓を強制的に早く動かしてスピードを急上昇させる謎のチカラを持っている。主人公らしいなかなかのチートだ。そうして大型新人現る的な評価を得た王馬は、山下一夫が半ば騙されて設立することとなった新会社の闘技者となり、二人三脚で最強を目指すこととなる。そう、誰が一番強いか決めようやっ。格闘漫画のド定番、最強を決めるトーナメント開催だ。そして本作品のスゲエところはココから。

この手の展開だと数合わせのぽっと出のキャラが大量生産され、順当に主人公やライバルのかませ役となるのが普通。だが本作品にはいわゆる捨てキャラが存在しない。誰もが思いつく格闘技は当然に、ボクシング統一王者の元ムエタイ戦士、伝説の傭兵、タフすぎるプロレスラー、蹴りをも繰り出す相撲取り、一子相伝の暗殺拳の使い手、クジラを単身で狩る漁師などなど。アクが強く魅力的なキュラクターがこれでもかと登場する。どこかで見たようなオマージュ風キャラも含め、言わばオールスター感謝祭。そのため勝敗がまったく読めないのである。

なにしろコイツとコイツは因縁があるから勝ち上がる、といった読者のメタ視点をも許さない。実際、原作者の他作品をみると、ライバルは主人公と戦う前に破れ、主人公ですら優勝しないという結果に。つまりは主人公だって負ける可能性が大いにあるのだ。

どちらが勝つかハラハラする展開こそ格闘漫画の醍醐味だろう。ソレを思いっきり表現した濃厚バトル。ムネアツな展開の繰り返しはテンションが高くなること間違いなしだ!

 

『ケンガンアシュラ』掲載情報

・作者:原作:サンドロビッチ・ヤバ子 作画:だろめおん
・掲載メディア:裏サンデー

ほかのおすすめWebマンガをチェック!