【Web漫画】ヘンテコ女子高生たちの癖になる日常コメディ! 平方イコルスン『スペシャル』の無二な読み味を体感すべし

0820mangaa

日々更新されるWebマンガ。大手出版社も本腰を入れ始め、その量たるやハンパな数ではなくなってきた。いくら我らがマンガ大好きジャパニーズだとはいえ、すべてを追いかけるには時間がいくらあっても足りないことだろう。積んどくことができない媒体なのも悩ましいところ。そこでmitokでは絶対に外せない注目作品を定期的にご紹介。Webマンガ、これを追うべし!

平方イコルスン『スペシャル』 トーチWeb連載

とある田舎の高校に転校してきた女子高生・葉野は、常にヘルメットを被った女生徒・伊賀とクラスメイトに。伊賀はまさかの怪力の持ち主で、借りたシャーペンを粉々に壊したり、虫さされを自分で搔けないので道端の標識にこすりつけたり、照れるとヘルメットが頭頂から浮いたりと、とにかく妙ちくりんなヤツだった……

ちょっとした日常感覚が軸の会話劇を主とした、個性的な女子高生たちの学園コメディ。そう括ってしまえばよくある日常ものの一つだけど、なかでも本作はかなりの癖者、その枠に括れない不思議な読み味を醸しながらトーチWebに連載中です。

教室に扇風機や炊飯器など私物を持ち込みまくる大石、とにかくガソリンの匂いが大好きな藤村、怒ると無言で他人をつねる筑前、いつも豆を食っているメガネの会藤。一癖あるクラスの面々に囲まれつつも、葉野は何かと伊賀と行動を共にする。なぜメットを外さないのか、日常不便なその怪力の原因は何か、色々と気になるけれど理由はどうも定かならない……

掴みどころのない日常挿話の数々、描き分けの最小限な無個性的なキャラ造形、緊密な構成と弛緩した空気感の妙な両立。ぱっと読みでは「サブカル漫画の一種にしてもなんだこれ?」とやや呆然としがちな作品です。日常用いない文語的な二字熟語が自然と混じる関西弁の掛け合いや間の置き方は独特だけど、それが面白さに直結してるわけではないし……

著者インタビューに作風のヒントを探ると、近代日本の自然主義文学に影響を受けているらしく、田山花袋を全集で読んだのだとか(スゲエ)。確かに、ドラマとしては無意味な登場人物の日常に平熱気味にフォーカスした観察的な目線、それがひょうきんなキャラに存在感と説得力を持たせる手法は、何かしら親しいものを感じさせるかも。

一般の日常ものでは意識的に作られる引っかかりすら控えめな、ある種ナチュラルすぎる読み味。それゆえの心地良さや、ファンタジーからもリアルからも少しズレた淡い空気感の中で現れてくる、コミュニケーションの奇妙な機微とおかしみが魅力と言えるかもしれません。

単行本作品は更に独自の世界観を深めている様子なので、気になった方はそちらもチェック。正直難解さは否めませんが、ハマる人はハマるので一度試しにぜひどうぞ!

 

『スペシャル』掲載情報

・作者:平方イコルスン
・掲載メディア:トーチWeb

ほかのおすすめWebマンガをチェック!

最強モバイルバッテリー特別プレゼント!!

2015072321

ただいま当サイトmitok(ミトク)ではサイト開設半年生存感謝企画として、最強モバイルバッテリー『cheero Power Plus 3』が5名様に当たるプレゼントキャンペーンを実施中です! 秋の行楽シーズン、遠出に欠かせないバッテリーをぜひゲットしてください!!(応募期間:2015年8月13日〜同8月31日)

プレゼント応募要項はこちら