【Web漫画】鬼才・富沢ひとしが描く超能力ハードSF! 『エンチャントランド』の漫画表現がスゴすぎる……

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日々更新されるWebマンガ。大手出版社も本腰を入れ始め、その量たるやハンパな数ではなくなってきた。いくら我らがマンガ大好きジャパニーズだとはいえ、すべてを追いかけるには時間がいくらあっても足りないことだろう。積んどくことができない媒体なのも悩ましいところ。そこでmitokでは絶対に外せない注目作品を定期的にご紹介。Webマンガ、これを追うべし!

富沢ひとし『エンチャントランド』 画楽ノ杜連載

テレポート能力を持った女子高生が主人公の学園超能力SF。そう一言で言えばありがちなのに、とんでもない筆力で斬新すぎる何かに仕上がっちゃった漫画が画楽ノ杜で連載中! 『エイリアン9』で知られる富沢ひとしの最新作、『エンチャントランド』です。

瞬間移動の超能力を持つ高一の青葉琴理は、水泳の飛込部に入るべく私立紫蘇葉学園に入学するも、飛込部は既に廃部済み。校長に言い渡された飛込部復活の条件は、学園で起こる揉め事を超能力で解決することだった。そんな琴理の前に、謎の超能力生物や人間の脳を乗っ取る未来のロボットが現れて……

緻密すぎる背景の描き込み、動線を極力抑えた静謐で重厚感のある表現、そして五円玉を中心点に三次元空間が二次元の平面にまで押し潰され、布のようにズルズルと圧縮されたのち、鍾乳石のごとき何本ものトゲとして立ち上がって再び世界が展開するという瞬間移動描写。お話の筋はシンプルなのに異様すぎる演出と漫画表現で、かつてない読み味の学園SFとなっております。

コレ描いたの何者だよ!? ってことで振り返ってみれば、作者は女子小学生がペニス形の飛来物から出てきたエイリアンに寄生されて体の垢を舐め取られながら戦う『エイリアン9』、女子小学生が平行宇宙でしっぽ型の異生物に寄生されてスク水姿で狂った造形のクリーチャーの数々を殺したり殺されたりする『ミルククローゼット』、女子小学生がなんかプロペラ人間な『プロペラ天国』など、ガチすぎるハードSFとガチすぎるロリ趣味が特徴の異色作家・富沢ひとし。そりゃ一筋縄じゃいかないわ……

台詞を排した不気味かつ難解なストーリー、圧倒的な画力で描かれるソリッドなメカニック&クリーチャーデザイン、気弱すぎるウジウジ系主人公などにこだわってきた作者だけど、本作はカラッとした女子高生が主人公で台詞も説明も比較的多めで、作者の漫画に慣れた人でも新味バッチリ。もちろん初めての人でも分かりやすく、エグい癖がまだ少なめなので入りやすい一作だと思われます。

公開中の第1話と途中のエピソードを拾い読みしても凄みは十分伝わるハズ。物は試しにぜひ一度! あと単行本早く発売して!

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『エンチャントランド』掲載情報

・作者:富沢ひとし
・掲載メディア:画楽ノ杜

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