【Web漫画】演出キレキレ!デヴィッド・フィンチャー風本格ダークサスペンス?『ストレンヂフルーツ』が結構怖いぞ……!

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日々更新されるWebマンガ。大手出版社も本腰を入れ始め、その量たるやハンパな数ではなくなってきた。いくら我らがマンガ大好きジャパニーズだとはいえ、すべてを追いかけるには時間がいくらあっても足りないことだろう。積んどくことができない媒体なのも悩ましいところ。そこでmitokでは絶対に外せない注目作品を定期的にご紹介。Webマンガ、これを追うべし!

原作・脚本=アサダアツシ/漫画=石川樹『ストレンヂフルーツ』 ニコニコエース連載

今日はハロウィン! ということで、今回はゾッと身震いできるホラー色強めの漫画をご紹介。ハロウィンは別に関係ないですが、映画的な演出やモチーフの使い方が光る本格サスペンスとなっておりますよ。

10年ぶりに故郷の田舎町・十文字町に帰ってきた女子高生の鈴木椿。幼なじみの美佳や萌子との再会に喜ぶも、謎の実業家・権堂の再開発で町は様変わりしていた。町の中心にそびえる不気味なタワー、街中に刻印された「5」の数字、夜になると街を包む濃霧、そして何事かを隠している様子の萌子と美佳……

そんな中、森の中に倒れた見知らぬ少女の悪夢を繰り返し見続ける椿。その夢は、かつて町で起きた少女の未解決失踪事件と関連しているらしい。椿は謎の男・高原とともに、町の発展の裏に隠された未解決事件の真相を追うことに。

権堂の娘・真夜(バブル世代としか思えないイケイケギャルで首に蛇巻いてブチャラティばりに顔舐めてくる)を崇拝する学校の生徒たち、寂れたボーリング場に屯する老人、反復される悪夢のイメージ。不気味な謎を散りばめてあちこちに布石を打ったダークサスペンスで、ぐいぐい引き込まれる作劇がまず魅力的です。

原作の放送作家・脚本家のアサダアツシ氏曰く、コンセプトは「デヴィッド・フィンチャーがガールズムービーを作ったらどんな作品になるか」。筋立てはベタながら映画的な構成とカットの割り方で見せるこなれた作風で、作画も脚本の意図をしっかり汲んでばっちりの連携を見せています。

絵柄はド直球な貞本義行フォロワーで、一昔前のガイナックスのアニメとか好きだった人もグッとくるハズ。意味深なストレンジ・フルーツ(奇妙な果実)というタイトルで貞本風の美少女絵でダークホラー、という多少古風なセンスの中に褪せない魅力を湛えた期待作。映画ファンやちょい年季の入ったオタの皆さんはぜひ!

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『ストレンヂフルーツ』掲載情報

・作者:原作・脚本=アサダアツシ/漫画=石川樹
・掲載メディア:ニコニコエース(毎月第三水曜更新)、ComicWalker

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