【なつエロ★少年マンガ】冨樫義博の黒歴史? 『てんで性悪キューピッド』にドキドキした思い出を語る

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少年時代、愛読マンガ誌の中に「小さなエロ」を見つけてドキドキしたこと、ありますよね!

少年誌という枠の中で作者がギリギリ限界でサービスしてくれたせいだったり、図らずもフェチズム的な目覚めを呼び覚ましてしまった自分のせいだったりと、ドキドキした理由はいろいろあるんじゃないかと思います。

そんな少年マンガに感じたエロ=「なつエロ」について“なつエロリスト”たちが語る本コラム、今回は冨樫義博先生が週刊少年ジャンプで連載した『てんで性悪キューピッド』を取り上げます!

天使のような悪魔のユーワク!

冨樫義博『てんで性悪キューピッド』
週刊少年ジャンプ●1989年32号〜1990年13号

なんと言ってもまずこのタイトル!『てんで性悪キューピッド』! エロコメ以外の中身を想像できない、実に不健全な響きを持ったタイトルである。本作はあの冨樫義博の連載デビュー作だが、毎週ちゃんと完成原稿で連載していたにもかかわらずわずか8カ月ほどで打ち切りとなった。しかし、ヒロイン・まりあの出し惜しみしないハダカが一部の男性読者に強いインパクトを残した“幻の名作(ワイド版の帯文より)”である。

主人公は極道一家に生まれながら妖精の存在を信じる純真な中学3年生・鯉昇竜次。魔界にとって貴重な彼の血筋が途絶えないように、竜次をスケベ男にするためにやってきた悪魔が聖まりあだ。誘惑することがまりあの仕事(?)なので、初登場シーンからいきなりスッポンポン。連載の前半はほぼ毎回ヌードシーンがある上に、ささやかながら乳首が描かれていることもポイントが高かった。

さらに第1話で「こんなにドキドキしてるのに」と言いながらがっつり胸を揉ませてくれたり、第2話でバックの体勢から両手でお尻を掴まれたりと、少年誌なのに一線を越えてくれそうな気配をびんびんに漂わせていたのもこのマンガの魅力だ。竜次の家族の四姉妹は、父親の竜蔵が全員違う母親に産ませたというむちゃくちゃな設定だ(さらに主人公の家族なのにビッチキャラ!)。そして竜蔵は「男子たる者○×△があればエッチはできる!」と言い、まりあに竜次への性の手ほどきを依頼する。乱れた性が肯定された世界観に、当時の私はなんともけしからん期待を抱いて読んでいたことを思い出す。

奇跡の変態キャラ

16話「夢の招待状!の巻」と17話「まりあ絶体絶命!の巻」は、別の意味で一線を越えてしまった“神回”である。

大金持ちの同級生・金倉健太のパーティーに招待されたまりあは、睡眠薬を飲まされて地下室で拘束されてしまう。金倉は医者の姿で現われ、「まりあくん のってくれないとこまるな」「ぼくがスケベな医者で キミがその患者っていう設定なんだから」と真顔で言い放つ。そう、金倉はとてつもないド変態だったのである!

2015112006▲お医者さんごっこ+拘束+くすぐり+服破りで迫る金倉健太。“HENTAI ×HENTAI”の称号を授けたい!(ワイド版第2巻116ページより引用)

身動きのとれないまりあの服をメスで切り裂き、裸になったところをくすぐりで責め、最後はパンティーに手をかける。抵抗できずにされるがままのまりあ!

これこそ少年ジャンプ史上に残るエロシーンではないだろうか? 金倉はこのエピソードにしか登場しないキャラにもかかわらず、読者の間で伝説となった。そして、この回で『てんで』のアンケートの人気が跳ね上がったとも言われている。まさに作品を救った奇跡の変態キャラだったのだ。

『てんで性悪キューピッド』は冨樫義博の黒歴史?