【なつエロ★少年マンガ】尻神・桂正和『I”s <アイズ>』の神回“卒業旅行の夜”で再認識……プロセスって大事!

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少年時代、愛読マンガ誌の中に「小さなエロ」を見つけてドキドキしたこと、ありますよね!

少年誌という枠の中で作者がギリギリ限界でサービスしてくれたせいだったり、図らずもフェチズム的な目覚めを呼び覚ましてしまった自分のせいだったりと、ドキドキした理由はいろいろあるんじゃないかと思います。

そんな少年マンガに感じたエロ=「なつエロ」について“なつエロリスト”たちが語る本コラム、今回は前回に引き続き桂正和先生! 週刊少年ジャンプで連載した『I”s<アイズ>』を取り上げます!

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尻神、さらなる高みへ

桂正和『I”s』
週刊少年ジャンプ●1997年19月号〜2000年24月号

1980〜90年代のジャンプ全盛期で育ってきた僕たちにとって、忘れられない作品というのがあります。人によってそれは違うのでしょうけど、個人的にどうしても外せない作品が『I”s』(アイズ)。1997年から2000年まで連載された恋愛漫画で、『電影少女』で知られる桂正和先生による大ヒット作品です(『電影少女』についての思い出はこちら)。

桂正和先生といえば、こだわりぬいた尻のエロさで知られるレジェンドオブヒップですが、『I”s』ではさらにパワーアップして他の作品を寄せ付けない高みに到達しているのです。言い過ぎ? いやいや、これでも足りないくらいですよ!

『I”s』の主人公は、高校2年生の瀬戸一貴。同じクラスの葦月伊織にずっと恋心を抱いているものの、ヘタレな性格が災いしてどうにも仲良くなることができません。そんな折、一貴は伊織ちゃんと二人で「新入生ようこそパーティ」の実行委員をやるという幸運に恵まれ、少しずつ距離を縮めていくことに。

ちなみにタイトルの『I”s』とは、イチタカとイオリの頭文字が共に「I」ということからきています。……と、ざっくりしたあらすじだけ見ると、よくある片思いの恋愛漫画かな、と思うかもしれませんが、そこは桂正和先生ですから一筋縄ではいきません。

『電影少女』でも見せた天才的なストーリーテリングは健在で、ここから15巻で完結するまで、読者は一貴と伊織ちゃん、そして次々に現れる魅力的なヒロインたちとのもやもやした関係に振り回されることになるのです。それもこれも一貴の優柔不断すぎる性格が元凶なわけですが、それはまぁいいでしょう。ここは僕の記憶に鮮明に刻まれた名場面をご紹介しますね!

まずは一貴と伊織ちゃんと友だち何人かで、クラスメイトのナミの家にお泊りするという回があるのですが、ここで始まる王様ゲームが最高にエロいのです。

最初は遠慮がちに「コーラ一気飲み」とか「ポッキーを食べさせる」とかのヌルい命令を出していたのが、夜がふけるにつれてナチュラルハイ状態に。「キャンディーの口移し」や「胸を揉む(女の子同士だけど)」など、少しずつ過激になっていく王様ゲームに、読んでいるこっちもハイな気分になってしまいます。

そして……ついにやってくる「パンツを脱がせる」という命令! 脱がせるのは一貴。脱がされるのは伊織ちゃん……ではなく脇役の森崎さんなのですが、逆にモブだからこそ際立つエロさもあるということを僕たちはこのとき桂正和先生に教えられましたね!

もちろんモブだからって桂正和先生はパンツ描写に手を抜いたりしません。スカートをたくしあげる森崎さん、目をつぶってパンツに手をかける一貴。そのとき、一貴の頭の中では伊織ちゃんのパンツを脱がせる妄想が広がって……「やっぱこんなのいけないよ!」と脱がすのをやめる一貴! うおおおーーーい! やめるなよ一貴! 一人イイ子ちゃんになる一貴に殺意を覚えつつ、「あれっ、でも全部脱げたパンツより、半分脱げたパンツの方がエロくない……?」と新たな気づきを得る少年たちなのでした。

2015112007▲王様ゲームで一貴は森崎さんのパンツを下ろす大役を仰せつかる一貴。その後の展開はコミックで!(電子書籍版第4巻・136ページより引用)

ちなみにこの後、停電した隙に一貴と伊織ちゃんがキスしてしまうという展開があり、そちらも最高に興奮するシーンになっています。

そして最高潮の“卒業旅行の夜”へ……