【なつエロ★少年マンガ】みやすのんき先生、寸止めしすぎ! 『やるっきゃ騎士』で磨かれた妄想力

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少年時代、愛読マンガ誌の中に「小さなエロ」を見つけてドキドキしたこと、ありますよね!

少年誌という枠の中で作者がギリギリ限界でサービスしてくれたせいだったり、図らずもフェチズム的な目覚めを呼び覚ましてしまった自分のせいだったりと、ドキドキした理由はいろいろあるんじゃないかと思います。

そんな少年マンガに感じたエロ=「なつエロ」について“なつエロリスト”たちが語る本コラム、今回はビジネス書ウォッチャーの漆原直行氏が、みやすのんき先生が月刊少年ジャンプで連載した『やるっきゃ騎士』を取り上げます!

あっちのハードルは低いのに!

みやすのんき『やるっきゃ騎士(ナイト)』
月刊少年ジャンプ●1983年9月号〜1988年3月号

1980年代に少年期〜青年期初頭を迎えた男子には、みやすのんき作品に“お世話になった”人が少なくないと思われます。今回紹介する『やるっきゃ騎士』は、月刊少年ジャンプに連載されていた学園ラブコメです。

舞台となる聖愛学園には、女子生徒だけで構成された「自治クラブ」なる組織が存在します。その代表を務めるのは、財閥の跡取りであり学園理事長の娘でもある美崎静香という美少女。絶対的な権力を持つ彼女の前に、ある日、誠豪介が転校してくるところから話が始まります。

自治クラブが男子に横暴のかぎりを尽くす、圧倒的に女性上位な校風。そこに反旗を翻すのが、主人公の豪介です。彼は、格闘技クラブを創設し、自治クラブ=静香に挑むことに。そして抗争劇を繰り返す中、二人のあいだに恋が芽生え、物語の中盤以降は校外の敵へ共に対峙していくようになるのです。

乳房のインフレ感

と、これだけ読めば学園バトルアクションのようにも思えますが、本作を一気通貫しているのは、過激なお色気とベタなギャグ。正直、ストーリーそのものはかなり荒唐無稽です。ドタバタばかりの物語には、連載当時に話題となったプロレスやアイドル、映画など、作者の趣味がオマージュ的にこれでもかと盛り込まれます。

もちろん、セクシー描写だって満載。戦う、お仕置きをする、といった場面では、すぐに胸を揉む、スカートをめくる、パンツを脱がす方向へと進むのです。そしてアッという間に全裸にされ、全校生徒に視姦されるなど辱められるのがお約束だったりします。

ちなみにこれは男子生徒も同様。自治クラブに吊し上げられた男子は、全裸にされて局部を女子たちに弄ばれ、包皮を引っ張られながら言葉責めに遭ったりと、かなりメチャクチャです。

今回、20数年ぶりに全巻を読み返しましたが、改めて感じたのは「おっぱい、多すぎ」ということ。

いともたやすく女子の胸部がムキ出しになり、というかいともたやすく全裸にされてしまうので、乳房のありがたみがどんどん薄れていくのですね。いうなれば“おっぱいのインフレ感”が凄まじいワケです。パイチラ、パンチラくらいでは、もはや何の感慨も湧かなくなってしまうから不思議です。

その一方で、狂おしいまでの渇望感が涌き上がってくるのです。そう、女子の股間に存在するアレについてでございます。

作中では、胸焼けしそうになるくらい裸体を拝めるのに、女子の股間だけはどうしても拝めません。キャラクターの男子どもはM字開脚で眼前に晒されるアレに鼻血を吹いたりしていますが、コマ割りやアングル的に読者からは見えない角度だったり、かろうじて紙で隠されたり。それがもう、とにかくもどかしいことこの上なし!

2015112421▲お色気インフレを寸止めで回避する描写に悶絶(ページ上部には静香ちゃんが全裸で吊るされている絵が描かれていますっ)。それにしても男子の発言がゲスい。(JC第1巻/171ページより)

ヒロインの静香などは裸体を隠そうともせず、豪介にプロレス技をかけ、仁王立ちで男子を見下ろしています。清々しいまでのご開帳っぷり。きっと現場では、とんでもないものがアレコレ見えてしまっているはずなのに……読者はきっと、身悶えていたことでしょう。

妄想力が鍛えられました