【Web漫画】アラサー独女たちの壮絶オフィスラブ! 『女なのでしょうがない』はリアル(?)なドロドロ悲喜劇が楽しいぞ

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日々更新されるWebマンガ。大手出版社も本腰を入れ始め、その量たるやハンパな数ではなくなってきた。いくら我らがマンガ大好きジャパニーズだとはいえ、すべてを追いかけるには時間がいくらあっても足りないことだろう。積んどくことができない媒体なのも悩ましいところ。そこでmitokでは絶対に外せない注目作品を定期的にご紹介。Webマンガ、これを追うべし!

近由子『女なのでしょうがない』 マンガボックス連載

東村アキコの『東京タラレバ娘』など、独身アラサー女性のリアルな本音と悲喜こもごもを描いた漫画も、ずいぶん一ジャンルとして定着してきた印象アリ。少年誌的な色が濃いWebコミックサイト・マンガボックスでも、アラサー女性のドロドロな内面を掘り下げまくる謎にヤング・レディース誌っぽい感性まっしぐらな漫画が連載してるんですよ!

仕事熱心な30歳のOL・青木。彼女の日常は自分のミスを押し付けてくる部長、「これだから女は」と辛辣な上司、上っ面だけの同僚付き合い、お見合いを迫る母親などなど、うんざりすることのオンパレード。人生に疲れ果てた彼女は、スーパーのコロッケの半額シールを自分に貼ってみたり、生理の勢いで「子宮も胃も頭も心も全部痛い」と独りごちたり、のっけからこの人相当参ってるな!?

同僚の君島(29)は色気ゼロな容姿へのコンプレックスバリバリで、少女漫画のピュアな恋愛に憧れ、お隣さんでなにかと懐いてくる男子中学生にガチ惚れして葛藤中。職場じゃキャピキャピ媚を売ってる若手の風間も、顔と巨乳だけで中身のない自分に苛立ちを積もらせている。

男社会の仕事勤めで様々なイライラに悩んだ挙句、些細なきっかけでプッツンして喚き散らしてしまい、周囲になんとなくフォローされて泣いてスッキリ……という本音ぶちまけ型のアラサー群像劇。そのディティールはリアルというよりステロタイプの百烈拳で、今時「女は楽でいいよな」と平然に放つ眼鏡上司はさすがに……と思うけど、張り詰めた人間関係のヒリヒリ感や露悪趣味は徐々に落ち着き、その眼鏡上司とのメロドラマも始まったりしてオフィスラブものの色彩が強くなっていく。

現実のイヤな生っぽさを強調し、そこを勢いで処理したりそのままで描き切るワイルドな書きぶりは、しかし明け透けな女性誌センスとスレた戯画化がきいた青年誌センスとが変に噛み合った完成度。リアリティ云々よりもいかに読者を鋭く刺すかに注力しており、苦笑いしつつも身につまされる読み味は十分。ざっくりとした絵柄を含め、女性も男性も気軽に楽しめる一作となっておりますよ!

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『女なのでしょうがない』掲載情報

・作者:近由子
・掲載メディア:マンガボックス

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