【Web漫画】極右アイドル奮闘記! 政治×芸能エンタメ『大日本サムライガール』はコミカライズ版で試しに読んどく?

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日々更新されるWebマンガ。大手出版社も本腰を入れ始め、その量たるやハンパな数ではなくなってきた。いくら我らがマンガ大好きジャパニーズだとはいえ、すべてを追いかけるには時間がいくらあっても足りないことだろう。積んどくことができない媒体なのも悩ましいところ。そこでmitokでは絶対に外せない注目作品を定期的にご紹介。Webマンガ、これを追うべし!

佐藤健悦(原作:至道流星)『大日本サムライガール』 チャンピオンクロス連載

ライトノベルやネット小説も数あれど、正直文章で読むのが大変だからアニメ版やコミカライズで済ませたい、なんて作品もありますよね。文章量で言えば川上稔作品とかですが、題材が難しいから絵で見たいって小説もちらほら。とくにラノベの中でもヒネたレーベルの星海社FICTIONSから刊行された本作なんか、一見『聖痕のクェイサー』の作者がコミカライズしてるし、タイトルからして『百花繚乱サムライガールズ』とか『リアルバウトハイスクール』みたいな美少女バトルかな? と思わせといて、とりわけクセが強くて重い政治のお話のようでして……。

日本最大の広告代理店・電t…蒼通の社員・織葉は、防衛省前で「独裁者になって日本を変える」云々と拡声器で電波を叫ぶ美人女子高生を発見。暴漢(実は公安)に襲われていたのを救った縁で、彼女――政治結社「日本大志会」総帥として日本の変革を目指す神楽日毬の(脱アメリカ・中共には強硬姿勢・核武装必須と主張的には極右だけど)純粋な思いを知る。そこで織葉が提案したのは、美貌を活かして人気アイドルになってメディア露出から政治活動を始めるというプランだった。どういうことかな……?

要は日本の民主主義の本質はテレビなので、政治的主張は二の次、政治家はメディア露出で目立つのが成功への最短ルート、芸能活動と変わりやしない。お弁当屋さんでバイトしながら一年間街頭演説したのに誰も話を聞いてくれない……なんて健気で不憫な極右美少女の取るべき道はこれや! ということらしいです。

この後の作劇は至ってテキパキとした展開で王道のエンタメな本作ですが、このようにキャラと導入の設定が大変シニカルかつ狂っており、出だしで好みを選びすぎ! フィクションだからこそ思想的な言説には慎重になりたい……という読者としては、「文章で読むのはキツそうだけど漫画ならイケるかも?」案件の典型ではないでしょうか。ほら、『日之丸街宣女子』も漫画だから興味半分で軽く読めるわけですし(?)。

しかしラノベでこういう話は……と眉をしかめずとも、主人公が学内右翼団体と宗教団体の争いに巻き込まれるラノベには『ブール・ノアゼット 世界一孤独なボクとキミ』があり(『アキカン!』作者のデビュー作)、あとヒロインに三島由紀夫の霊が宿って主人公と同居するジュブナイルポルノには『ひまわりスタンダード』もあります。それと比べたら極右アイドルは序の口でしょう(?)。

というわけで、政治×アイドルでどんなお話になるの? というネタバレはさておき、漫画から入って気軽に楽しんでみたい一作。入り口はヘンですが、その後はわりかし軽快で面白いですよ!

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『大日本サムライガール』掲載情報

・作者:原作・至道流星/漫画・佐藤健悦
・掲載メディア:チャンピオンクロスチャンピオンクロス&タップ

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