このゲームマンガがすごかった! 始祖『あらし』から伝説『バーコードファイター』まで児童マンガ誌系4選!!

2015121627▲ゲームマンガにはお色気もありましたが、今回は関係ありません。ご注意ください。

かつて「ゲームマンガ」はまさに百花繚乱、多種多様な作品が咲き乱れる熱いジャンルでした。

ゲームのマンガ化があれば、対戦プレイを熱く描いた激闘ものあり、さらには開発者物語のようなノンフィクションやゲームと青春を描いたエッセイテイストのものまで、とにかく表現し尽くせない、語り尽くせない、無限の鉱脈の如きネタの宝庫だったのです。

そんな鉱脈から生まれたゲームマンガを振り返る本コーナー、まず第1弾は児童マンガ誌でキッズ読者を熱くさせた対戦バトルものをご紹介しましょう!(編集部)

 

激闘!児童誌の対戦系ゲームマンガ

電子ゲームが子供の手の届く遊びとなった1980年前後から、児童マンガ誌はゲームの対戦をバトル物に互換したジャンルを確立させていく。単なる販促を超えた、流血沙汰も当たり前な過激プレイ描写に読者は熱狂した!(みやも)

偉大なるパイオニアにして完成形!『ゲームセンターあらし』

著者:すがやみつる 掲載誌:月刊コロコロコミック(小学館)

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『スペースインベーダー』以降のゲーセン隆盛期に、コロコロコミック(小学館)で単発読み切りを経て連載となった『ゲームセンターあらし』は、ゲームマンガ界の北島三郎的大御所

ゲームと友情に命をかける少年が奇想天外な技をあみだしてハイスコアをたたき出し、強敵を打ち破っていく図は、この分野のパイオニアでありながら、すでに完成形を示していた。

摩擦熱で炎が出るほど超高速な手の動きが機械の処理速度を超える「炎のコマ」をはじめ、多数の必殺技は野球マンガの“魔球”に基づく発想だ。

ちなみに『ケロロ軍曹』の吉崎観音はゲーマー少女もの『アーケードゲーマーふぶき』を描き、本作にオマージュを捧げている。

2015121602▲チャクラを開いて集中力を極限に高めるヨガ姿勢から、発火+空中回転の複合技!(『ゲームセンターあらし』愛蔵版第1巻より)

 

拳法系ゲーマーの火付け役『ファミコンロッキー』

著者:あさいもとゆき 掲載誌:月刊コロコロコミック(小学館)

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ファミコンが爆発的普及をとげる1980年代に生まれた対戦系ゲームマンガの金字塔が『ファミコンロッキー』だ。『ゲームセンターあらし』の後継的なコロコロコミック連載作であり、高速ボタン連打で指から血が出ても意地でプレイを続ける主人公の姿は、もはや様式美

ただ、ロッキーはゲーム経験の浅い拳法道場の息子で、拳法で鍛えた技や身体能力をプレイに応用するのだ。以後、こういった設定は定番化していく。

『ゼビウス』など、シューティングゲームのスコア争いで苦戦してから隠しキャラ撃破で大逆転する展開が定番だが、よく架空の攻略法を描いては純真な読者に信じ込ませた。ゲーム情報を得る機会が少なかった当時ならではと言えるだろう。

2015121604▲高速の50連打を基本に、さまざまなバリエーションのゲーム拳を使うロッキー。(『ファミコンロッキー』第1巻より)

 

ゲームボーイをド派手にプレイ!『突撃!ゲームボーイ』

著者:あさいもとゆき 掲載誌:月刊コロコロコミック(小学館)

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1989年のゲームボーイ発売後、これを題材とするマンガが続出。代表格がこれまたコロコロコミック連載の『突撃!ゲームボーイ』だ。

空手をゲームに転用する『ロッキー』型だが、より拳法スタイルが濃厚。空中へゲームボーイ本体を放り投げ、百八竜(ワンハンドレッドエイトドラゴン)と称する突きでボタンをめった打ちして『テトリス』のブロックを操る様はなんと言うか……地味に派手

2015121606▲ものすごい技だが、やってるのは『テトリス』だ。(『突撃!ゲームボーイ』第1巻より引用)

 

SF的にも性的にもアツい伝説の作品『バーコードファイター』

著者:小野敏洋 掲載誌:月刊コロコロコミック(小学館)

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1992〜94年のコロコロコミック連載『バーコードファイター』は、バーコードのついたカードを専用の機械で読み取ってパラメータを決定し、攻撃・防御する電算玩具が題材だ。

作者の「小野敏洋」はふたなりとロリショタの偉い人・上連雀三平の別名義。ヒロインが実は男と判明するのだが、ある少年がそれを知ってなお愛を叫ぶ一幕が超有名。仮想現実での戦いや古代バーコード文明など、SF心くすぐる本筋も必見だ。

2015121608▲本筋の電脳ロボバトルもきっちりアツい良作(『バーコードファイター』第5巻より引用)

 

おまけ)ファミコンマンガ、その黄金パターンは?

娯楽文化の「雨後のタケノコ」は勢いと豊かさの象徴。『ファミ魂ウルフ』『ファミコン風雲児』『ファミコンキャップ』『ファミコン少年団』など、どれがどれだっけと迷いそうなファミコンマンガ群も、全部まとめて当時の熱を伝える歴史遺産だ。

多くは「あるゲームを攻略しないと人命や世界がヤバい」という黄金パターンを踏襲しているが、それを特に分かりやすく体現した作品が『ファミ拳リュウ』(ほしの竜一・1985〜88年・コミックボンボン連載)だ。

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天才カンフー少年が拳法の動きをファミコン操作に活かして『イー・アル・カンフー』などに挑む内容で、敵はゲーマー養成校を隠れ蓑に“ファミコン人間工場”で子供を洗脳する悪の組織。黒幕の巨大コンピュータがファミコンを通して原潜をハッキングし(どうやって!?)、核ミサイル発射のカウントダウン! それを止めるべく『頭脳戦艦ガル』を攻略する激アツ展開。これでまだ第1巻なのだから驚きだ。

2015121610▲催眠を解くため、操作レバーを折って自分の手を串刺し!(『ファミ拳リュウ』第1巻より引用)

 

次回予告:ゲームマンガの華! ファンタジーRPGコミカライズ編

 

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