このゲームマンガがすごかった! 『ロト紋』『ゼルダ』などファンタジーRPGコミカライズ4選!!

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かつて「ゲームマンガ」はまさに百花繚乱、多種多様な作品が咲き乱れる熱いジャンルでした。

無限の鉱脈の如きネタの宝庫だったゲームマンガを振り返る本コーナー、第1弾「児童マンガ誌系タイトル」に続き、第2弾はファンタジーRPGのコミカライズをご紹介しましょう!(編集部)

ファンタジーRPGはコミカライズの華!

ゲームにおいて人気の高いジャンルは、そのぶんマンガ化される機会も多い。とりわけ、剣と魔法のファンタジーRPGはゲームマンガでも隆盛を誇っている。ここでは、押さえておくべきコミカライズ作品を紹介していこう。(みやも)

国民的RPGから生まれた堂々たる一大叙事詩『ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章』

画:藤原カムイ 作:川又千秋 掲載誌:少年ガンガン(エニックス)

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少年ガンガンの初期を支えた名作、通称『ロト紋』。エニックス(当時)の看板『ドラゴンクエスト』初期三部作でおなじみの呪文やアイテムがちりばめられたマンガだ。『DQIII』の後世を描きつつ、若き日の竜王が登場するなど『DQI』の前日譚も兼ねている。

大魔王ゾーマが倒れて100年余、魔界に由来する太古の魔神が復活。勇者ロトの血を引く少年アルスと仲間が冒険の旅に出る。魔王軍との戦いはやがてロトの子孫同士が光と闇に分かれて争う熾烈な運命をたどり……。川又千秋のストーリーと藤原カムイの作画により、壮大なファンタジー叙事詩として創造された『ロト紋』は、コミカライズの域を超え、ひとつの作品としても支持された。

2015121649▲原作ベースの要素とオリジナル展開のハイブリッドが成功。(『ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章』第1巻より)

 

戦うお姫様とさらわれた王子様『ロマンシア 浪漫境伝説』

画:円英智 作:寺田憲史 掲載誌:コンプティーク(角川書店)

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日本ファルコム往年のPCゲーム『ドラゴンスレイヤー』『ザナドゥ』に続く、「ドラスレ」シリーズ第3弾に位置する『ロマンシア』のマンガ版。邪悪なドラゴンを倒す聖剣が軸となるヒロイックファンタジーである点は原作どおり。

ただし人物の役割が逆転し、王子が魔王にさらわれて、ヒロインのセリナが聖剣で戦って救出に赴く展開になっている。実はMSX版の『ロマンシア』には裏技で王女を主人公にするモードがあるので、原作どおりという言い方もできるのだった。

雑誌「コンプティーク」での連載が1988年に単行本化。ゲーム関連誌がゲームマンガの供給源となるモデルの、分かりやすい例としても挙げられる。

2015121651▲ハードな世界観だが、ヒロインのおてんばなキャラ付けによりコミカルな場面も多い。(『ロマンシア 浪漫境伝説』より)

 

『ゼルダ』屈指の名作をジュヴナイルに『ゼルダの伝説 時のオカリナ』

著者:姫川明 掲載誌:小学五年生・六年生(小学館)

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任天堂が誇るアクションRPG『ゼルダの伝説』の第5作が原作。作者は、「ゼルダ」シリーズのマンガを多く手がけるマンガ家ユニット「姫川明」。

森に暮らす一族のもとで育った少年リンクが王女ゼルダの苦難を救うため魔王ガノンドロフに立ち向かう。いったん大人になり、紆余曲折を経て子供へ戻る原作の流れを素直にふまえつつ、連載誌(「小学五年生」「小学六年生」)に見合うジュヴナイルの色付けを施している。

2015121653▲原作の長大なストーリーを上下巻にうまくダイジェストした。(『ゼルダの伝説 時のオカリナ』下巻より)

 

少年マンガになった“燃える”ファンタジー活劇『アークザラッドII 炎のエルク』

著者:西川秀明 掲載誌:少年ガンガン(エニックス)

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近年『職業・殺し屋。』で青年向けハード路線が成功した西川秀明が、1997〜2000年に「少年ガンガン」で連載していた作品。危険な依頼をこなすハンターにして魔法の炎を自在に操る「炎使い」エルクと、魔獣を従える謎多き少女リーザが非道な研究組織と対峙する。これ以前に西川が同誌で連載した『Z MAN』で培った力強いアクション表現と心情描写が活きて、一級品の少年マンガになった。

2015121655▲いかにも少年マンガ的な、豪快な表現が楽しめる。(『アークザラッドⅡ炎のエルク』第1巻より)

おまけコラム)ギャルゲー・美少女ゲームのコミカライズ事情

一般向けギャルゲーも含め、美少女ゲームを原作とするマンガは続々と生まれ続けている。懐かしいところでは「コミック電撃大王」に連載された『ToHeart』が挙げられるだろう。『キミキス』『アマガミ』は、東雲太郎の作家性とマッチして傑作へと昇華したし、『ラブプラス』は凛子のキャラクターを掘り下げて評価された。また、キャラと派生作の総数がものすごい『恋姫†無双』シリーズなどもユニークな存在だ。

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▲左から『ToHeart』(高雄右京/メディアワークス)、『ラブプラス カノジョの過去』(若宮弘明/講談社)、『真・恋姫†無双 〜乙女繚乱☆三国志演義〜』(あかりりゅりゅ羽/KADOKAWA)

原作のギャルゲーでは男性一人称視点でのプレイとなる場合がほとんどだが、マンガではヒロイン側にも視点を均等にふりわけやすいのがメリット。なかには、思い切ってヒロイン側を主人公とするコミカライズもある。ゲームに登場する女の子の魅力をさらに深く体験できることが、このジャンルの大きな面白みになっている。

始祖『あらし』から伝説『バーコードファイター』まで児童マンガ誌系4選!!

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