【Web漫画】少年ジャンプ+、期待の新作! 『独裁者ジーク』はなかなかリキの入ったバトルファンタジーだった

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日々更新されるWebマンガ。大手出版社も本腰を入れ始め、その量たるやハンパな数ではなくなってきた。いくら我らがマンガ大好きジャパニーズだとはいえ、すべてを追いかけるには時間がいくらあっても足りないことだろう。積んどくことができない媒体なのも悩ましいところ。そこでmitokでは絶対に外せない注目作品を定期的にご紹介。Webマンガ、これを追うべし!

稲吉慶/葉生田采丸『独裁者ジーク』 少年ジャンプ+連載

反ユダヤ、優生思想、神秘主義、独裁国家……歴史に悪名高いナチスドイツは、マンガやアニメでも悪役のイメージソースとしてよく用いられ、最近じゃお馴染みの感も強いかも。本作は中でも強烈な「独裁者」というモチーフに焦点を当て、ひと味違う角度でナチス的なイメージを調理したファンタジー漫画の新作です!

時は第II次世界大戦。ある材質の物体を血文字で支配する「独裁術」、それを操る「独裁者」が兵器に代わり戦況を左右していた。圧倒的戦力を誇る独裁国家ワルキューレ帝国に抵抗すべく、連合軍は目には目を、強い独裁者を育てる独裁者学校を設立する。

主人公は鉄を操る独裁術を持ち、常に鉄分不足で貧血気味な少年ジーク。ワルキューレの襲撃で死に瀕したヒロインのミーア(CV内田真礼っぽい元気さとチョロさが光る)を救うべく、鉄の独裁術で彼女を血中の鉄分から支配。女の子や鉄で出来た兵器を臨機応変に操って強敵に立ち向かう、ギミックたっぷりの能力バトルが読みどころとなっております。

戦闘のたびに全員ガリッと指噛んで血ィ出して「独裁ッ」なんて叫ぶフォーマットはちょっとキュートだけど、ポップな少年誌センスの絵柄を裏切るド派手なスプラッタや、独裁術という奇抜なアイデアをかっちり能力バトルに落とし込んだ不安げの無さはなかなかのもので、侮りがたい読み応えアリ。

いきなり学校生徒がほぼ全滅するなどのハードな展開、史実っぽい要素を上手く取り入れつ外しつした軍記物ファンタジーとしての作り込み、血文字のイメージとバディもの調のトリッキーなバトルなどは、あえて言えば『鋼の錬金術師』なんかに近い読み味かも。

やや風変わりなセンスと道具立てを正道のジャンプメソッドでまとめた、意欲的ながら危なげない王道感が魅力の一作。いまジャンプ+一番の注目株ですよ!

 

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『独裁者ジーク』掲載情報

・作者:稲吉慶/葉生田采丸
・掲載メディア:少年ジャンプ+(隔週土曜日更新)

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