満月の明るさは「マイナス13等星」!? いますぐ夜空を見上げたくなる星にまつわる数字のハナシ

2016013041(撮影地:和歌山県・周参見/撮影:鳥羽聖朋)

空気の澄んだ冬。まさにいまこそが星空観察の絶好のシーズン。そこで、いますぐにでも夜空を見上げたくなる、星空に関する数字の話題を、美しい星景写真と一緒にご紹介。星や星座のことを知ってから見上げると、ひとつひとつの輝きが、いつもと違って見えること請け合い。大切な人と満天の星空を見上げて、ぜひロマンチックなひとときを過ごしてみてください!

夜空に見える金星は最も明るいときで「-4.5等」!

星の明るさは「1等星」「2等星」…と表しますが、肉眼でギリギリ見ることのできる明るさが「6等星」。1つ数字が小さくなるごとに、約2.5倍ずつ明るくなっていきます。「1等星」よりも明るい星は「0、-1、-2…」となりますが、以前よりも正確に明るさがわかるようになったため、いまでは小数点を使って、より詳しく星の明るさを表すこともあります。ちなみに、満月の明るさは「約-13等」にもなるだとか。

2016013042▲最も明るく見える星は金星。地球との距離などによって明るさが変わって見えますが、もっとも明るいときには-4.5等にもなります。ちなみに左に見える明るい星はシリウス。(撮影地:長野県・上高地/撮影:安田幸弘)

星座の星で最も明るいのは「-1.5等」のシリウス。2番目は?

冬の夜空を代表するシリウス(おおいぬ座)は「-1.5等」の明るさで、全星座の中でいちばん明るい星。英語では夏の最も暑い時期を「Dog Days」と言いますが、これは英語で「Dog Star」と呼ばれるシリウスが、この時期、夜明けの太陽とともに現れるからだそうです。ちなみに、全星座の中で2番目に明るい星は「-0.7等」のカノープス(りゅうこつ座)です。

2016013043▲青白く輝いている星が、星座の星のなかで最も明るいシリウス。(撮影地:茨城県・大洗/撮影:前田徳彦)

地球から3倍遠くなれば、星の明るさは1/9!

地球から見える星の明るさは、地球からの距離も関係しています。距離が2倍遠くなれば、明るさは4分の1に、3倍遠くなれば9分の1に…という具合で、どんどん暗くなっていきます。例えば、はくちょう座61番星は、地球から約11光年のところにあり、恒星の中ではかなり近い星ですが「5等星」。肉眼でやっと見えるほどの明るさで、近いのに暗い星の代表的存在です。

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多い? 少ない? 夜空に輝く星座はぜんぶで88個!

意外と少ないと感じる人も多いかもしれませんね。以前は、さまざまな人が勝手に星座を作ったり、国ごとに異なる星座がありましたが、1928年の国際天文学連合の総会で整理されることになりました。このとき、地上に国境があるように、夜空の領域を88星座でわけることにしたのです。以来、地球から見えるすべての恒星は、必ず88星座のどこかに属することになっています。ちなみに、以前は「となかい座」や「いんさつしつ座」などがあったそうです。

2016013045▲15世紀の大航海時代の幕開けとともに、南半球にも星座が増え始めたと言われています。(撮影地:ニュージーランド・クック山/撮影:中島大希)

同じ星座の星がそれぞれ近い場所にあるとは限らない

同じ星座の星が近くにあるとは限りません。むしろ、ほとんどが遠く離れています。たとえば、地球から見れば並んで近くにあるように見えるオリオン座の星々も、宇宙ではそれぞれがとても離れています。例えば、オリオン座のベテルギウスは地球から640光年のところにあり、リゲルは850光年のところにあります。

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涙がこぼれるほど美しい「夜空の写真」と「想像もつかない数字」の話

ns000(撮影地:野辺山高原/撮影:古勝数彦)