彗星が現れるとワインが美味くなる――女子に話したくなるロマンチックな星空トーク

2016021101(撮影地:カナダ・イエローナイフ/撮影:安田幸弘)

このところ宇宙スケールの話題がよく聞かれますね。アインシュタインが存在を予想した重力波の観測という科学的偉業が成し遂げられたり、火星に置き去りにされた宇宙飛行士が科学を武器にサバイバルする様子を描いた映画『オデッセイ』が人気を集めたり。でも、宇宙の話題はサイエンス談義だけじゃない! ロマンチックな話題だっていっぱいあるんです!

もうすぐバレンタインデー。空気が澄んでいて明るい星の多いいまの季節は、満天の夜空がふたりを盛り上げてくれること請け合い! そこで、日本星景写真協会のメンバーが世界各地で撮影してきた選りすぐりの美しすぎる星景写真とともに、宇宙が演出する「夜空」に関する素敵な伝説などをまとめてご紹介しましょう。

夜空を彩る光のカーテンは夜明けの女神「オーロラ」

「オーロラ」は、ローマ神話に登場する「夜明けの女神」の名前。夜空に舞う光のカーテンに、天文学者のガリレオ・ガリレイが、この名前を付けたという説があります。ちなみに、赤いオーロラは「神の怒り」として、中世ヨーロッパでは恐れられていたのだとか。また、ヨーロッパ北部には、大量のニシンに太陽の光が反射してできたものがオーロラであるという民話もあり、地域や文化によって、吉兆か凶兆か、そのとらえ方はさまざまだったようです。

2016021103▲太陽からやってくる電気を持った小さな粒が地球の大気にぶつかって光るのがオーロラ。(撮影地:アメリカ・アラスカ/撮影:堀田東)

彗星が現れると気温が上がって美味しいワインができる

夜空に突然現れて、強い光を放つ彗星。昔の人々は彗星の正体を知らなかったため、ヨーロッパなどでは「不吉の前兆」として恐れられていました。その一方で、ワイン業者の間では、「彗星が現れると気温が上がって、良いぶどう酒ができる」と信じられていました。1811年、彗星が現れると、ポルトガルのワイン業者が「1811年大彗星ワイン」という銘柄を作って販売し、大ヒットしたそうです。

2016021104▲彗星には発見した人やグループの名前が付きます。写真はA・へーるとT・ボップによって1995年に発見されたヘールボップ彗星。(撮影地:和歌山・橋杭岩/撮影:服部完治)

「不死身の乳」を持つ女神の母乳が宙に舞い「天の川」に

永遠の命が手に入る「不死身の乳」を持つ女神・ヘラ。ある日、赤ちゃんが彼女の乳を飲もうとしたら、あまりにも強く吸うために、ヘラは驚いて飛び上がってしまいました。その勢いで上に舞った母乳が「天の川」に、下に散った母乳が「ユリの花」になったのです。天の川が英語で「Milky Way」と呼ばれるのは、それが由来。ちなみに、その赤ちゃんは、のちに数々の武勇伝を残す英雄・ヘラクレスです。

2016021102▲天の川の正体は銀河系の星々。天の川がたくさんの星の集まりであることを発見したのは天文学者のガリレオ。(撮影地:ニュージーランド・テカポ/撮影:前田徳彦)

流れ星に願い事を3回唱えると願いが叶うのはなんで?

流れ星に願い事を3回唱えると願いが叶うというハナシは有名ですよね。神様が天のフタを開けて下界の様子を眺めるときに、フタの間から漏れ出る天界の光。その光が見えている間に3回お願いをすると、神様も聞き取ることができ、願いが叶うというわけですが、この光が「流れ星」というわけです。

2016021105▲宇宙のちりが、地球の大気とぶつかって光ったものが流れ星。(撮影地:北海道・釧路湿原/撮影:菊地秀樹)

オリオン座は北半球と南半球では上下が逆になる

星の見え方は緯度によって変わります。緯度が同じであれば、時差はありますが、その日の夜に同じ星を見ることができます。例えば、ギリシャやイタリアは日本と緯度が近いので、ほぼ同じ星が見られるのです。ちなみに、北半球と南半球のどちらからも見える星がありますが、例えば、オリオン座は上下が逆の向きに見えます。

2016021106▲南半球で見たオリオン座(写真中央のやや右上)。北半球にある日本から見たオリオン座とは上下が逆に見えます。(撮影地:オーストラリア・西オーストラリア州/撮影:平山健太)

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監修はギネスで世界一に認定されたプラネタリウムのある多摩六都科学館の天文チーム、写真は星空の風景写真を専門にしている日本星景写真協会。 誰もが一度は思ったことのある、夜空や星にまつわるさまざまな疑問を、美しい星景写真とともに、やさしく解説した書籍です! バレンタインデーのチョコの一緒にプレゼントするのもおすすめ。(楽天ブックスで購入する場合はこちら

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奇跡の星空写真をまとめてみたよ!

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 満月の明るさは「マイナス13等星」!? いますぐ夜空を見上げたくなる星にまつわる数字のハナシ 

2016013041(撮影地:和歌山県・周参見/撮影:鳥羽聖朋)

涙がこぼれるほど美しい「夜空の写真」と「想像もつかない数字」の話

ns000(撮影地:野辺山高原/撮影:古勝数彦)