【Web漫画】『特攻の拓』作者の新作! リアル暴走族漫画『ドルフィン』がなかなか読ませるぞ

20160214manga

日々更新されるWebマンガ。大手出版社も本腰を入れ始め、その量たるやハンパな数ではなくなってきた。いくら我らがマンガ大好きジャパニーズだとはいえ、すべてを追いかけるには時間がいくらあっても足りないことだろう。積んどくことができない媒体なのも悩ましいところ。そこでmitokでは絶対に外せない注目作品を定期的にご紹介。Webマンガ、これを追うべし!

所十三『ドルフィン』 チャンピオンクロス連載

『ビー・バップ・ハイスクール』『ろくでなしBLUES』など様々な名作が名を連ねるジャンル、ヤンキー漫画。青年誌などで根強い人気はあるけど、最近はこれといった話題作があまり見当たらないかも。たまには昔懐かしい感じの王道ヤンキー漫画が読みたい! って気分の時にオススメなのが、『特攻の拓』で知られるベテラン・所十三が手がける本作です。

時は1970年代後半。主人公は横浜の京浜工業地帯に住む、スキンヘッド+グラサンのワルガキ・岩城源太郎少年。源太郎は地元の暴走族・ブラッドエンペラーの走りに魅せられ、中学入って単車に乗ったり喧嘩しまくったりの大暴れ! その周囲にはやはりぶっ飛んだヤンキー少年が数々集まり、やがて横浜に名を轟かせる暴走族を組織することになるのだが……

お話はヤンキー界の重鎮だという原作者・岩橋健一郎氏(ゲーム『単車の虎』イメージキャラやテレビ『解決!ナイナイアンサー』などに出演)の半自伝的ストーリー。氏をイメージしたワルだけど平凡な男の子が、光化学スモッグバリバリな工業地域で空き瓶とくず鉄を回収して小遣い稼ぎに励んだり、ヤンチャなワルガキ共と学校でつるんだり、気に食わないアイツと喧嘩してマブダチになったり……筋立て自体は非常にオーソドックスなヤンキー漫画だけど、特徴は70~80年代の暴走族文化をほのぼのと懐かしむような視点の置き方にあり。

ガチでヤバいヤンキー共がバシバシ出てきてシリアスにやり合うシーンも楽しいけど、同窓会で回顧するふうに「当時のヤンキー文化はこうで、その中でこういうヘンなヤツがいてな」ってな語り口のナレーションで、ちょっと愛嬌があるリアルなワルたちのエピソードを源太郎の半生からかいつまんで次々紹介するほうに比重が置かれている印象。単語を「“”」で括ってボールドにしたり「!?」を連打する『特攻の拓』風オモシロ表現も抑えめです(なのでたまに強調されるとインパクトがあって楽しい)。

古き良きヤンキー漫画の王道を往きつつも、ヤンチャだった当時をちょっと落ち着いて振り返るような空気感が新鮮な本作。暴走族とかアウトローものが苦手って人でも楽しく読めるほのぼのテイストに寄っているので、試しに一度ぜひ!

 ⇒今すぐ読む!

『ドルフィン』掲載情報

・作者:原作/岩橋健一郎 漫画/所十三
・掲載メディア:チャンピオンクロス

ほかのおすすめWebマンガをチェック!

 

必読! おすすめ無料マンガまとめレビュー

おすすめ無料マンガレビューのバックナンバーはこちらから