【今夜は満月】知ってた? クロワッサンと月の関係――月のフシギと伝説まとめ6選

2016021810 (撮影地:富士山/撮影:川原龍昭)

今宵は満月。普段はあまり意識しないのに、満月だとついついスマホでカシャリと撮りたくなってしまう人も多いことでしょう。それだけ満月には人を引き付けるなにかがあるということです。満月のほかにも、月にはふしぎな現象や言い伝えが数多くあります。そこで、日本星景写真協会のメンバーが世界各地で撮影した、星景写真ならぬ月景写真とともに、月のひみつをご紹介!

赤く見える月は水平線の近くにあるから

水平線近くになると星が赤く見えるのは、光の波長が関係しています。波長が長い光は大気の影響を受けず遠くまで届き、波長が短い光は途中で光が散乱してしまう性質があります。赤やオレンジは波長が長く、紫や青は波長が短い光。昼間の太陽は白く見えますが、朝や夕方には光が地球の大気を長く通過するため、波長の長い赤やオレンジだけが届いて赤く見えるのです。同じ理屈で、月も水平線近くにあるときには赤く見えます。

2016021811▲のぼりはじめたばかりの月は、水平線近くにあるために赤く見えます。(撮影地:愛知県・渥美半島/撮影:竹下育男)

2016021817▲太陽も水平線近くのほうが赤く見えますが、赤く見えるのは光の波長が関係しているからです。

クロワッサンを食べるときには三日月に思いを浮かべて…

日によって月のカタチが変わって見えるのは、月が地球のまわりをまわっているから。そのカタチの見え方は、地球から見てどの位置にあるかによって変わります。満ち欠けの周期はおよそ30日。満月の日からおよそ30日後にはまた満月が上ります。ちなみに、クロワッサン(croissant)は、フランス語で「三日月」を意味しています。

2016021812▲かつては月の満ち欠けがカレンダーとして使われていました。(撮影地:千葉県・内房/撮影:鈴木祐二郎)

月のまわりにぼんやりと見える大きな光の輪

満月ごろの明るい夜に、薄い雲が月にかかると、そのまわりに光の輪が見えることがあります。これは「月暈(げつうん・つきがさ)」と呼ばれる現象。月の光が雲に含まれる氷の粒に当たって、反射・屈折することで発生します。ちなみに、昼に太陽の光で同じ現象が起こることもありますが、これは「日暈(にちうん・ひがさ)」と呼ばれます。

2016021813▲雲に含まれる氷の状態によって、輪の色が変わって見えることもあります。(撮影地:山梨県・清里高原/撮影:古勝数彦)

2016年もスーパームーンに出会えるかも!

月は、地球のまわりを楕円状にまわっているため、地球から見た月の大きさは、日によって少しずつ変わっています。地球に近づいたときに満月になると「スーパームーン」と呼ばれますが、2016年は11月14日(月)に見ることができるとか。ちょっと先の話ですが、晴れると良いですね。ちなみに、地球から見える月のサイズは、大きいときと小さいときとで約14%も差があります。

2016021814▲夜空での存在感は群を抜けている真っ赤なスーパームーン。(撮影地:岐阜県・東白川村/撮影:池田晶子)

月の明かりで見える7色の虹はムーンボウ(moonbow)

月明かりの影響で見える虹は「月虹(げっこう)」と呼ばれます。月の光が空気中の水滴に反射・屈折して7色に見える現象で、月がもっとも明るく輝く満月のころ、雨が降ったあとや滝の近くで見えることがあります。ただ、満月は基本的に1か月に1度しかなく、水滴などの条件もあるため、なかなか見ることはできません。ちなみに、英語では虹が「rainbow」であるのに対し、月虹は「moonbow」となります。

2016021815▲いくつかの条件が揃わないとお目にかかることのできない月虹。(撮影地:ビクトリアの滝/撮影:池田晶子)

月にはウサギがいるという伝説がありまして

月の黒っぽく見えるところは、マグマが固まったものだと言われています。その模様をウサギにたとえた話が日本では有名ですが、中国ではカニ、アメリカではロバなど、国や地域によってさまざまなものにたとえられています。カナダには「月に怒ってくっついたカエルがいる」という話があったり、オーストラリアには「妻に焼き殺された夫のやけどの跡」という話もあります。

2016021816▲日本には「水くみをいやがった子どもが月にいる」という伝説などもあります。(撮影地:神奈川県・秦野/撮影:川原龍昭)

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