【Web漫画】リアル中世欧州風のファンタジー世界って? 『竜と勇者と配達人』は歴史好き必読の期待作!

manga20160416

日々更新されるWebマンガ。大手出版社も本腰を入れ始め、その量たるやハンパな数ではなくなってきた。いくら我らがマンガ大好きジャパニーズだとはいえ、すべてを追いかけるには時間がいくらあっても足りないことだろう。積んどくことができない媒体なのも悩ましいところ。そこでmitokでは絶対に外せない注目作品を定期的にご紹介。Webマンガ、これを追うべし!

グレゴリウス山田『竜と勇者と配達人』 となりのヤングジャンプ連載

アニメやゲームでお馴染みの剣と魔法のファンタジー世界は、中世ヨーロッパをイメージしたものが大多数。でもそれはあくまで見た目が中世欧州「っぽい」だけで、実際の歴史に即した文化や習俗や制度、キリスト教の影響下で近代人とは異なる思考を持つ中世の人々……といった、リアルな中世らしさを描いた作品は日本では少数派かも。そしたら、中世風ファンタジーのお約束とリアル中世要素をガチで取り混ぜたらどうなるの?ってな難しいことをやっているのが本作です!

物語の舞台は、魔物が跋扈し勇者が剣を振るうファンタジー世界……だけど、平和を求める人々の手で商業や行政の発達した都市文化も築かれている世界。主人公はお役所「駅逓局」に勤める配達人のハーフエルフ・吉田。土地の権利問題で山奥に住む魔術師に差し押さえの督促状を配達しに行くが、道中には強敵の巣食うダンジョンが! セーブポイントは修道院で、神の威を借る生臭坊主に大金を吹っかけられて……無事に書簡を届けることはできるのか!?

という具合に、神話と伝承とゲーム的お約束が生きるファンタジー世界と、中世風の文化や行政や経済行為のディティールを共存させて化学反応を引き起こすスタイルが特徴的。どうしても読み味は地味~になりますが、中世ヨーロッパ好きや歴史好きならグッとくること間違いなし!

現代人の視点からお話の快楽を最大化するネット小説文化のファンタジーがグイグイ来ている昨今、そこに向こうを張るようなコンセプトの作品もちょくちょく増えていますが、その中でもマニア向け要素のディープさとライトな読み味をバッチリ兼ね備えたバランスの良い一本。たまにはこういうのもどうでしょう!

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『竜と勇者と配達人』掲載情報

・作者:グレゴリウス山田
・掲載メディア:となりのヤングジャンプ

 

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