【Web漫画】リアルな現代ヤクザビジネス漫画『シノギゴロシ』は、イイ味出してる爽快アウトローアクション!

manga20160512

日々更新されるWebマンガ。大手出版社も本腰を入れ始め、その量たるやハンパな数ではなくなってきた。いくら我らがマンガ大好きジャパニーズだとはいえ、すべてを追いかけるには時間がいくらあっても足りないことだろう。積んどくことができない媒体なのも悩ましいところ。そこでmitokでは絶対に外せない注目作品を定期的にご紹介。Webマンガ、これを追うべし!

原作:山田一文/漫画:いわや晃『シノギゴロシ』 チャンピオンクロス連載

暴走族、ヤクザ、裏社会といった題材を描くアウトローもの漫画は、青年誌などでお馴染みのジャンル。最近は細部まで描き込みまくったリアルな絵柄の作品も目立ち、よりハードな暴力描写や現実的な泥臭さの表現を重視する傾向にある印象かも。そんな中で本作は方向性を異に、実録的なリアルさとファンタジックな要素を不思議なバランスで配合した、ちょっと独特なヤクザ漫画になっております。

ごく普通の女子高生・京アスカは、イカしたスーツにマフラーとハットでキメた謎のキザ男・矢野統爾とたびたび遭遇。「シノギゴロシ」を名乗る彼は、クラブからみかじめ料を要求するヤクザ、安価の違法ドラッグを流通させるヤクザ、出会い系サイトのサクラを斡旋するヤクザなどなど……弱者を食い物にせんとするヤクザをステゴロで打ち砕く、闇の仕置人だったのだ!

大枠は古風な時代劇かというアウトローアクションだけど、そのウリは暴対法以降の現代ヤクザがどのような裏ビジネスを行っているのかというディティール部分。「闇社会ジャーナリスト」を名乗る原作者の手により、新手のシノギとその悪質な罠にかかった人々の姿がエピソード単位でたっぷり描かれる、ルポルタージュ色の強さも見逃せない作品です。

漫画としては大コマ主体で、ミステリアスなキザ男が少年マンガ風のお定まりな決め台詞と共にほぼワンパンでヤクザをKO……という良くも悪くも大味なアクション描写も相まって、読み味はシンプルで読みやすさ重視のテイスト。読み応えを期待すると肩透かしを食らうけど、スピード感と爽快感はバッチリの一本です。

その時代劇っぽいファンタジーの演出方法やシンプルさが、ヤンキー漫画風の直截な台詞回しとか、1ページぶち抜きでインパクトを出す際のざっくり感がある処理とか、妙な味わいのある素朴さにまで振れているのも注目ポイント。実はこの闇社会ジャーナリストの山田一文という原作者さん、好事家に人気なファンタジック・ヤクザ漫画『ギャングスターアイランド』の原作者と同一人物ではないかと一部で噂されており、確かに画面作りやコマ割りのちょっと不思議な見せ方なんかは同作に通じるものがあるかも? こういうリアルだけどアバウトなヤクザ漫画がお好きな方、ぜひどうぞ!

 

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『シノギゴロシ』掲載情報

・作者:原作 / 山田一文、漫画 / いわや晃
・掲載メディア:チャンピオンクロス

 

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