【Web漫画】ジャンプ+に本格SF登場!『鉄腕アダム』はリキ入った科学考証も見所のロボアクションだった

manga20160516

日々更新されるWebマンガ。大手出版社も本腰を入れ始め、その量たるやハンパな数ではなくなってきた。いくら我らがマンガ大好きジャパニーズだとはいえ、すべてを追いかけるには時間がいくらあっても足りないことだろう。積んどくことができない媒体なのも悩ましいところ。そこでmitokでは絶対に外せない注目作品を定期的にご紹介。Webマンガ、これを追うべし!

吾嬬竜孝『鉄腕アダム』 少年ジャンプ+連載

新作『ファイアパンチ』が出色の出来で話題を呼んだかと思えば、女だけの世界で主人公が種馬になる完全エロ漫画設定な『終末のハーレム』が始まったり、『フードファイタータベル』でうすた京介と編集者がTwitterプロレスからの漫画対決を催したりして、最近色々とチャレンジングな少年ジャンプ+。そんな掲載陣の中で、こちらも地味~に気を吐いているSF漫画の新作がこの一本です!

時は2045年。第二次冷戦を経て地球は環境汚染が進み、人類は火星入植を目指してテラフォーミングを開始する。ところが、突如宇宙空間に謎の巨大生物「蝶」が出現。国連航空宇宙軍のジェシー博士は、高度に人間的なAIを搭載したヒューマノイド・アダムを開発し、「蝶」との戦いに赴かせるのだが……。

大枠は王道のロボットSF+宇宙怪獣バトルだけど、読みどころは科学設定のディティール部分。天文学的な単位の情報をコンピュータの如く計算し続け、膨れ上がった熱を放出する「情報爆弾」と、四次元構造による異様な形態変化という脅威を持つ「蝶」。宇宙空間に破壊力を持たない核に代わり、アダムは逆演算をかけて蝶の計算を初期状態に戻して無力化する……といったものをはじめ、ジャンプ作品には珍しくSF設定をがっちり固めた本格志向の一本です。

注釈が多いうえに2話に1回のペースでテキストオンリーの科学講座コーナーが更新され、おすすめ参考本まで用意されているから、半分ぐらいは科学入門まんがの趣。現段階ではドラマ風の掛け合いに描写の多くが割かれ、薀蓄と共にAI問題などのテーマ部分を先にダイアローグで提示して布石を丁寧に置いており、スロースターターの感はあるかも。

タイトルも直截にもじって、人類のために戦う人間よりも人間らしいロボット、という古典そのもののモチーフを現代的な道具立てで真っ向から描き直さんという意欲が感じられる期待作。どんな展開を見せるか注目していきたい一作です!

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『鉄腕アダム』掲載情報

・作者:吾嬬竜孝
・掲載メディア:少年ジャンプ+

 

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