【ライブ】ゲーム音楽ファンは待っていた! 『8BIT MUSIC POWER』豪華11人パーティついに集結!!

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21年ぶりの新作ファミコンカセットとして話題を集める『8BIT MUSIC POWER』。その参加ミュージシャンが総出演したライブが6月11日、東京・秋葉原のAKIBAPOP:DOJO秋葉原スタジオで開催された。ゲーム音楽ファン待望の豪華メンバーによるライブ。熱狂の4時間半をお届けしよう!

レトロゲームファン興奮の4時間半!

『8BIT MUSIC POWER』のライブはこれで2回目だが、ミュージシャン全員が揃うのはこれが初めて。前回にも増して大ボリューム! ファミコン&レトロゲーム音楽漬けの4時間半となった。なお本ライブは、同ソフトのサントラ付きファンブック「8BIT MUSIC POWERサウンドブック」の発売に合わせて催されたかたちだ。

レトロゲーム好き・ゲーム音楽好きにはたまらない特濃ライブの様子を、写真と文章でお届けしよう!

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主催者は、『8BIT MUSIC POWER』のプロデューサーで、マンガ家・イラストレーターのRIKI氏。全員揃っての豪華ライブを開催することは、悲願だったそうだ。

Omodaka

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トップバッターは、Omodaka。白塗り&巫女装束で踊り狂いながらピコピコ音を奏でるという、独特過ぎるスタイルのアーティストだ。この日も、ゲームボーイ、ニンテンドーDS、PSPなどを手に、観客たちを異世界空間に誘っていた。

このOmodakaは、作曲家・アレンジャーの寺田創一氏によるプロジェクト。寺田氏と言えば、ゲーム『サルゲッチュ』シリーズなどゲーム音楽も多数手がけている。また、サークルKサンクスのCMなどテレビの仕事も多い実力者なのだ。

前回のライブは、海外公演中だったため、残念ながら参加できなかった。そのお返しとばかりに、濃密なアクトを見せてくれた。

hally

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お次は、日本チップチューン界の草分け・hally氏。「チップチューンってどういうもの?」というテーマで、トーク&ライブを繰り広げた。

ファミコン版『ゼビウス』のBGMをアレンジしていき、現代的なクラブチューンに生まれ変わらせるという内容。ベース、ドラム、エフェクトなどを加えつつ、どうやっているのかを分かりやすく解説していた。

現代風にアレンジすると言っても、すべてファミコン音源で可能な範囲で手を加えていくのがポイント。最終的には、「ファミコンでこんな音楽が鳴らせるの?」という派手っぷりに!

佐野広明

続いては、佐野広明氏とRIKI氏による対談。RIKI氏を聞き手に、主にPC-98時代の仕事を振り返った。佐野氏は『魔法少女リリカルなのは』『セキレイ』などアニメの仕事で名高いが、ゲーム音楽も大量に作ってきたのだ。

PC-98の美少女格闘ゲーム『Valkyrie』など、レア音源も流された。

Saitone

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3番手が、Saitone氏。前回のライブに参加できなかったミュージシャンの一人だ。

氏は、主にゲームボーイを駆使するチップチューンアーティスト。このライブでは、『8BIT MUSIC POWER』収録の「PHASE OUT(0.8)」を、ゲームボーイ版にアレンジしていた。しかも、ゲームボーイを複数台使用するという豪華版アレンジ!

国本剛章

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『スターソルジャー』『迷宮組曲』などで知られる国本剛章氏が登壇。『迷宮組曲』のボーナスステージ曲を例に、ファミコンで音楽を作るためのテクニックを解説した。

このボーナスステージ曲は、7つの楽器で奏でる音楽になっている。これを、ファミコンの3音+ノイズで再生するための工夫を細かく解説してくれたのだ。

なお、『迷宮組曲』のボーナスステージ曲は、国本氏の作曲ではないそうだ。『迷宮組曲』のBGMのうち、これだけが井上大介氏作曲とのこと。

Tappy

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次に登場したのが、Tappy氏。ファミコン音源の知識&使いこなしテクがズバ抜けており、現代ファミコン演奏の第一人者とも呼べる存在だ。

このステージでも、ファミコンの限界を超えた演奏を聴かせてくれた。

梶原正裕

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梶原正裕氏は、『プリンセスメーカー』シリーズ、『ヴァリスII』などで知られるゲーム音楽家。音楽制作プログラム『PMD』の作者としても知られる人物だ。

今回は、hally氏、RIKI氏を交えて、鼎談を行った。PC-98時代の仕事を中心に、梶原氏の秘蔵音源を流しながら、当時の話に花を咲かせていた。

与猶啓至

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与猶啓至氏は、PCゲームを中心に、『あすか120%』『Dies irae』など多くのヒット作を手掛けてきた作曲家。

この日は、『8BIT MUSIC POWER』収録の「MASS PURPLE」からスタートし、『星霜鋼機ストラニア』『相州戦神館學園』など、最近の自作曲をメドレーで聴かせた。前回はX68000時代の曲など古いモノ中心で、対になるような演奏だった。

塩田信之

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塩田信之氏も、『8BIT MUSIC POWER』収録の「TESTPATTERN」から自作曲のメドレーを聴かせてくれた。代表作のひとつである『サマーカーニバル’92 烈火』の曲を織り交ぜ、会場を沸かせていた。

『烈火』ファンのRIKI氏も、これには狂喜していたようだ。

慶野由利子

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『ディグダグ』『ゼビウス』などの慶野由利子氏がステージに上がり、ここからしばらくトーク中心のショーに。

まず、ファミコン音楽が60分の1秒単位で出来ていることを解説。その上で、『8BIT MUSIC POWER』収録の「EIGHT BIT JUNGLE」を、1音60分の1秒にして超高速再生。こうしてできた音の塊を素材に新曲を作り上げるという、実験的でスリリングなステージになった。

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ここで、『ディグダグ』『ゼビウス』『マッピー』などのグラフィックを手掛けたドット絵の神様・小野浩氏が登場。

元同僚である慶野氏との対談で、当時の話を聞かせてくれた。テーマは、『ディグダグ』と『ゼビウス』。ここでは書けない、オフレコな話もいろいろ!?

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さらに、サプライズゲストとして中潟憲雄氏がステージに。『プロ野球ファミリースタジアム』『源平討魔伝』『暴れん坊天狗』などで知られるゲーム音楽家だ。

中潟氏は、おもちゃ類のコレクターとしても有名。この日は、ゲームコレクター・RIKI氏、プラモデルコレクター・小野氏とともに、「行き過ぎたコレクション」をテーマに鼎談。

サカモト教授

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ラストを締めくくったのは、レトロゲーム界のヒーロー・サカモト教授。前回のライブには参加できなかったアーティストの一人だ。

まずは、「頭に乗せたファミコンにカセットを挿し、そのBGMを生演奏する」というお得意のパフォーマンス。単にBGMを楽譜通り弾くのではなく、効果音まで織り交ぜ、まるでプレイしているかのように聴かせる。

この日のラインナップは、『スーパーマリオ3』『ファミリースタジアム』『麻雀』『トランスフォーマー コンボイの謎』『ドラゴンクエスト3』。ほとんどBGMが無い『麻雀』をそれっぽく弾きこなしたり、『トランスフォーマー』で死にまくる様子を再現したり、どれもひとひねりしたスーパープレイ!

その後、新アルバム『INSERT vol.2 – SOLAR SOLDIER』をメドレー。このアルバムのコンセプトは、架空のシューティングゲームのサントラ。曲だけなのに、脳内にゲーム映像が浮かんでくる名演だった!

こうして、4時間半のライブに幕が下ろされた。長丁場ながら、出演者が豪華すぎて息をつく暇もないほど。もっと聴いていたい、もっと見ていたいと思わせる、ゲーム音楽空間だったのだ。

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