世界のビール醸造所が認める日本生まれの稀少ホップ「ソラチエース」 香り成分が判明!

2016081293▲ホップの一例

ビール作りの要「ホップ」。その多様な品種のひとつ、北海道空知郡原産の「ソラチエース」は、草原やレモングラスを思わせるフレッシュな香りから欧米のビール醸造所で人気を集めていますが、近年のクラフトビール人気の高まりとともに日本国内でも使われる機会が増えています。

このほど同品種を開発したサッポロビールの研究により、ソラチエースの香り成分が「ゲラン酸」であることが判明しました。

欧米で人気の稀少ホップ「ソラチエース」を知ってる?

ソラチエース(SORACHI ACE)はサッポロビールが1984年に育種・開発したホップ。「ヒノキや松、レモングラスを思わせる香り」が評価され、欧米などのビール醸造所で使われてきました。同社によると「入手さえ困難な稀少ホップ品種」なのだとか。最近では日本国内でもクラフトビールの盛り上がりによって、特有の香りを持つソラチエースを使った銘柄が増えているようですね。

2016081291▲サッポロビール自ら「伝説の」とまで称するホップ、それがソラチエース。

そんな香りを醸成する成分の正体が「ゲラン酸」であることが、同社の研究により明らかになりました。ゲラン酸は柑橘系果実などにも含まれる成分。ソラチエースのゲラン酸含有量は他のホップと比較して突出して多いことが下のグラフからよくわかります。

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ではゲラン酸さえ加えればあの香りが生まれるのかといったら、そう簡単な話ではないようです。ホップの香りが煮沸工程で揮散し、香気成分が麦芽などに由来するビールではダメ。ホップ由来の香気成分を添加したビールに対しゲラン酸を加えることで、柑橘系の香りに変化するそうな。

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で、そんな研究結果を発表されると、ソラチエースを使ったビールを呑みたくなるわけで、ただいま『クラフトラベル THAT’S HOP 伝説のSORACHI ACE』なるものが発売されている模様。どんな風味なのか……気になります!

<参考リンク>
サッポロビール|クラフトラベル THAT’S HOP 伝説のSORACHI ACE