【おすすめWebマンガ】ハイブリッドレイン(永田一由) 〜 深海生物は漁師町が舞台のパニックホラーによく似合う!

日々更新されるWebマンガ。大手出版社も本腰を入れ始め、その量たるやハンパな数ではなくなってきた。いくら我らがマンガ大好きジャパニーズだとはいえ、すべてを追いかけるには時間がいくらあっても足りないことだろう。積んどくことができない媒体なのも悩ましいところ。そこでmitokでは絶対に外せない注目作品を定期的にご紹介。Webマンガ、これを追うべし!

永田一由『ハイブリッドレイン』 タダマン連載

我々が住む地球上は約70%が海に覆われている。海の深さは平均約3,700メートルだ。深海の定義を200メートルとすれば、その面積は海面の約80%を占めるらしい。海水全体でいえば割合はさらに上である。要するに海のほとんどは深海というわけだ。

まだまだ未探査領域が多い謎だらけの深海世界。そしてそこには闇の住人が無数に存在する。深海生物たちである。新種の発見もままある彼ら。過酷な環境での生存競争に勝ち抜いたその姿は実にグロテスクであり、信じられないような驚きの能力を持つものも数多い。今回紹介する『ハイブリッドレイン』はそんな深海生物が地球の覇権を人間から取り戻そうと陸に上げってくる作品だ。というと小松崎茂御大の「イルカがせめてきたぞっ」なんぞが頭に思い浮かぶが、古式ゆかしい雰囲気はないのであしからず。例えるなら『寄生獣』に『テラフォーマーズ』を足して二で割ったような感じ。モードは最新。漁師町を舞台にしたパニックホラーだ。

水産高校に通う主人公・藤木輝は、漁師を目指してごく普通の高校生活を送っていた。そんなある日、密かに恋心を抱いていた幼なじみの少女が、水泳部顧問の教師に襲われる事件が起こる。間一髪、助けに入った輝だが、教師は邪魔者を排除しようと不気味な触手を伸ばして輝に向けた。触手によってプールに投げ込まれたカナヅチの輝。そこで意識が薄れゆくなか、かつて少女と一緒に溺れた経験を思い出し、彼は自分の中で眠っていた“ソルミスス”の能力が覚醒するのであった。

この能力、なんとなく格好良いネーミングだが深海に棲むクラゲらしい。おいおい、弱そうだが大丈夫か。襲ってくる相手も“コボソイソギンチャク”だの“ウオノエ”だの、聞き慣れない生物たちなのがユニークなところ。思わずググってしまって実物の気色悪さも楽しめるか。うーん、深海はやはりロマンある!

 

『ハイブリッドレイン』掲載情報

・作者:永田一由
・掲載メディア:タダマン(ヤングマガジン公式サイト)

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