イケアの999円電源タップってどうなの? KOPPLAシリーズ2製品をガチ検証してみた

イケア(IKEA)製電気小物「KOPPLA」シリーズはどれもリーズナブルだし、デザインがシンプルで小洒落た感じで、とりあえず買っとこうかな〜って気になります。

今回は、そのKOPPLAシリーズから電源タップをチェックしてみました。ピックアップしたのは、999円で2個セットのスリムモデル(商品番号200.925.55)と、ピッチに余裕のある1個999円モデル(商品番号603.172.61)の2製品。中身はどんなものでしょう? 検証してみましたよ!(編集部)

 

電源タップの主なチェックポイント

ガワの厚みは十分か?

ガワ(ケース)の装甲が厚く、絶縁性に優れ、頑丈かをチェック。電源タップは足もとに置くものなので、うっかり踏んでも簡単には壊れないくらいの強度がほしい。

太く低抵抗の導線で配線されているか?

スマホの充電程度なら多少いい加減な構造でも大丈夫かも知れないが、大電力機器を使用した時には発熱や電圧低下の原因になる。

はんだを使用していないか?

はんだは銅よりも電気抵抗が高く、240℃以上で溶け始めるため、電力配線にはなるべく使わないほうがよい。金属部の接合にはんだを使うのは簡単かつ接触不良を低減できる手段だが、大電力を使った場合、過熱によってはんだが溶け落ち、周辺の部品と接触してショートするなどの原因となりうる。はんだを使わない製品では、ネジ留めや圧着による接合方法が採用されている。

接触・可動箇所は最小限か?(電気抵抗)

壁コンセントとタップの口までの間のスナップ式コンセント、ON/OFFスイッチ、サーキットブレーカーなどはなるべく無いほうがよい。 接触部は導電部の何百倍もの電気抵抗があり、発熱や電圧低下の原因となる。電気抵抗は、ショート状態にしたプラグを一箇所挿し込み、タップのプラグ両端を4線式抵抗計で計測。

では検証を。

KOPPLA 電源タップ 6個口|999円(2個)

内部

検証結果

  • 口数 6
  • プラグ L型
  • スイッチ 有
  • ランプ ネオン
  • はんだ付け あり
  • 内部導体 4.5mm × 0.4t
  • コード断面積 2.0mm²(目視による)
  • 抵抗値 60.0mΩ(コード長 1.5m)
  • ガワ厚み 2.0mm ねじれ強度 △
  • ブレーカー なし
  • サージアブソーバ なし

総合評価 ★★★☆☆(2.5)

結論からいえば、“コスパはいいが、使用機器には気をつけたい” 電源タップだろう。

商品としてのポイントは、スリム型の6個口が2個セットで999円という価格設定。それでもう十分だと言えなくもないが、コンセント間隔が狭い点はやや不便だ。また、はんだが使われている点、内部導体が薄い点を考えると、ドライヤーやコタツなどの電熱系家電での使用は避けたいところだろう。

 

KOPPLA 電源タップ 6個口 スイッチ6個付き|999円(1個)

内部

検証結果

  • 口数 6
  • プラグ L型
  • スイッチ 有
  • ランプ ネオン
  • はんだ付け あり
  • 内部導体 3.0mm × 0.6t
  • コード断面積 2.0mm²(目視による)
  • 抵抗値 55.8mΩ(コード長 1.5m)
  • ガワ厚み 2.0mm ねじれ強度 △
  • ブレーカー なし
  • サージアブソーバ なし

総合評価 ★★★☆☆(2.5)

結論からいえば、“使い勝手は良いが、使用機器には気をつけたい” 電源タップだろう。

使い勝手はよい。コンセント間のピッチが広く、さらに端のコンセントだけは1.5倍くらいの間隔が設けられているため、少々大きなACアダプタでも挿せる設計となっている。

KOPPLAシリーズの電源タップに見られるように本製品も内部導体が薄く、ドライヤーなどの電熱系家電に使用するのは控えたほうがよさそうだ(実際にそういった機器を電源タップで使う人はいないかもしれないが)。

本製品は性能はさておき、999円と安く、ピッチ間隔が広めなことから使い勝手はよい。イケアで電源タップの中では推奨できるモデルだろう。

※本企画の検証結果はすべての商品で同様の結果を保証するものではありません。個体差等により結果が異なる可能性を踏まえたうえで、購入する際の一材料として参考にしていただければと思います。また分解等の検証は専門知識を持つ者が行なっております。真似しないようご注意ください。