【おすすめWebマンガ】臆病の穴(史群アル仙)〜 心が揺さぶられる“心のスキマを埋める”ストーリー集

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日々更新されるWebマンガ。大手出版社も本腰を入れ始め、その量たるやハンパな数ではなくなってきた。いくら我らがマンガ大好きジャパニーズだとはいえ、すべてを追いかけるには時間がいくらあっても足りないことだろう。積んどくことができない媒体なのも悩ましいところ。そこでmitokでは絶対に外せない注目作品を定期的にご紹介。Webマンガ、これを追うべし!

史群アル仙『臆病の穴』 Champion タップ!連載

東洋医学で五官九竅(ごかんきゅうきょう)というように人体には9つの穴があるが、もうひとつたまに穴が空く場所が存在する。その場所とは心。心の穴だ。

喜怒哀楽にはじまって安心や感謝、驚愕に興奮、さらには焦燥、困惑などなど……。哲学者スピノザは「人間には48種の感情がある」と述べた。それらが詰め込まれた心は、なかなかに厄介な場所だろう。なにしろたまぁにぽっかりと穴が空く。心が空っぽになった、なんて経験をした人は実際少なくないはずだ。

今回紹介する『臆病の穴』はそんな心の隙間を埋めてくれるかもしれない1話読み切りオムニバス。といっても喪黒福造のように悪意はないのでご安心を。Twitterで公開していた1ページ漫画が泣ける、と昨今話題を呼んだ史群アル仙による作品だ。

絵柄はなんとも独特。丸くて愛らしくてシンプルだ。かつてのコミックボンボン風というか、この時代なのに実に昭和の香りがぷんぷんと匂う。しかし内容はいつの時代にも通用する普遍的なものである。

漫画で描かれるのは心の闇と愛。弱くてずるくて臆病で優柔不断でちっぽけで傷つきやすい。つまりはすべての普通の人々の心の内を、ちょっと不思議なストーリーに落としこんでいるのだ。

その結末はさまざまで、ハートフルであったり、切なかったり、痛かったりもするが、どれも確実に心を揺さぶるもの。心が空虚になったと感じているなら、ぜひ一読してほしい。足りなかった感情が湧いてくることだろう。

 

『臆病の穴』掲載情報

・作者:史群アル仙
・掲載メディア:Champion タップ!

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