2015年春アニメ本日4/5放送の『SHOW BY ROCK!!』『山田くんと7人の魔女』etcの見どころはドコだ!?

昨日放送アニメの感想

少年ハリウッドの素晴らしすぎる最終回のことで頭がいっぱいで新番組の感想より少年ハリウッドのことを書きたい気持ちで一杯です。

最終回、まさかの30分全部まるまるライブ回は本当に素晴らしかったですね。一体どういう取捨選択をすればそうなるのかサッパリわからないが、「これしか無いから仕方ない」という愚直さで突っ走ってきた少年ハリウッドらしい最終回でした。

本当に少年ハリウッドは稀有な作品で、曲りなりにもエンタメ作品として成立しているのが不思議なほど、商売上・構成上のお約束や定石を完全に無視した凄い作品でした。「この作品がこう受けたから、自分たちはこっちを攻めよう」とか無いの。普通のシリーズ構成だとこうなるから、「このタイトルのウリからするとこのようにアレンジして……」とか無いの

「少年ハリウッドの彼らはこんな感じなんで、表現するならこうするしか無いんです」という、本当に聞き分けのない態度で最後までやりきった姿には、15年ほど出版などに関わってきた筆者の「ああ、じゃあこのタイトルだとこういう風に見せるとコンテンツとして成立しますね」というスレた経験則が恥ずかしくなる青いパワーに満ち溢れていました。少年ハリウッドという愚鈍で稀有な作品を作り上げた、クレバーな手段を全く使わない愚か者だけがたどり着ける真理というものがあると痛感しましたね。

作品同士の比較はあまり好きではないのですが、通常媒体でアイドルを題材にした作品を構成するときは、青春成長モノの枠か、お仕事モノの定番のストーリー構成に入れ込んで、その上で独自性を模索するという形式になります。そのほうが視聴者にも見やすくて親しみやすいストーリーが作りやすいし、見せ所も過去の蓄積が多いのでわかりやすい。

しかし、それでは作られた作品の「アイドル」という本来は替えの聞かない固有の価値観が、他の「青春を/お仕事を頑張った到達点」と替えがきく存在になってしまいます。主人公たちのなりたいと願う「アイドル」像を、たとえば「スポーツでのインターハイ出場」に変えても、はたまた「寿司職人」に変えてもストーリー上実は成立してしまうんですね。これは『ラブライブ!』シリーズでも『アイドルマスター』シリーズも同じです。

『アイカツ!』はそれを逆手に取ったというかメタな視線で本当に寿司職人出したうえで、『寿司職人もアイドルなんだね!』くらいのこと平気で言いますが。こういうギャグが成立するのも元々の話の枠組みが共通しているから。

少年ハリウッドが稀有なのは、「アイドル」が題材でないと成立しえないお話であり、構成になっているところ。ひたすら奇形的でキッチュで、馬鹿にされる一瞬のキラメキだけを常時求められ、成功の基準が確かでなく、「努力」でもどうにもならないアイドルという異形の職業についての物語になっています。

その分、わかりやすい爽快感など皆無、痛々しくて目も当てられないサムイシーンも頻出します。なぜなら「アイドル」を語るにはそれが必要だから。少なくとも制作スタッフの総意としてそういう狂ったコンセンサスを共有していることがビンビン伝わってきます。

視聴者は多分別にアイドルと言うものの真実を体感したくて『ラブライブ!』観てるわけじゃないんですよね。かわいい女の子たちが汗を流して努力しながらかわいい姿を見せているのを見たいわけで。アイドルを題材にしたアニメにはその要素を入れ込みやすいから人気があるけど、アイドルという特殊な職業の真実について知りたいという需要は実はないワケです。でも少年ハリウッドはそんなこと知ったこっちゃない。頭おかしい。

昨今のアニメは本当に洗練されていて、視聴者に楽しい視聴体験を指せる手法はある種の到達点に達しているといっていいと思います。その分、外せないお約束・ライン・見せ方は「楽しい」を選択する限り一定の幅におさまってきます。少年ハリウッドはその現状を一顧だにしないという強い精神力で走り抜けた奇跡の作品だと思います。マジで、どんなに試聴がつらくても、キャラデザが好みじゃなさすぎても全話観るべき作品です。お前の快/不快なんかより、少ハリが少ハリであるためにその辛さとダサさが重要なんだよ! 諦めろ!

というわけで、「少年ハリウッド」。最後まで駆け抜けたスタッフ全員、何故か最後まできちんと予算を出した製作会社と制作会社に最大級の感謝を捧げたいと思います。ありがとうございました。

終わりのセラフ

アヴァンでいきなり謎のウイルスに13才以下は感染しないから保護(拉致)します、そして吸血鬼世界へ……の流れは素晴らしかったです。

そのあとの脱走計画からの虐殺、一人だけの脱出までも手際よく進んで行った感はありますね。美術も作画も素晴らしいです。

ただ30分間見た後での一番の驚きは、映画っぽい真っ黒なエンドロールからの「来週から学園編かよ!」だったのが惜しいですね。ホント驚いた

全体的に手際の良さを意識して段取りをこなしていってるように見えたのが乗りきれなかった原因に思えました。

ガンスリンガーストラトス

この作品がこれから1クール自分の前に現れるのか……、別の並行世界の筆者に試聴義務を押し付けるためなら銃で脅しに過去に戻るよ、俺は。

個人的な今後の見どころとしては「ガンスリンガーガール2期とどっちが俺にダメージを与えてくるか」というところになりました。あと、弁当のゴミを自動的に片付けてくれるロボット欲しいです。

うたの☆プリンスさまっ♪

最高。多すぎて濃すぎるキャラクター自己紹介ほど時間のかかる段取りはないと思っていたら、各人の個性と距離感を主人公・春歌への口説き文句のバリエーションだけで表現! しかも入れ替わり立ち代り10人体制で口説いてくるというスゴいストーリー構成でした。少年ハリウッドとは別ベクトルの凄い勇気の持ち主ですね。尊敬します。

同じフリからの天丼は3回が限度だと思っていましたがまさかの10連発で、息も絶え絶えになるほど爆笑させていただきました。しかも、アヴァンとシメでのまさかの2連続ライブ! 2000%を超えたマジでLOVEなレボリューションだわ! ついていきます!

で、そのうたの☆プリンスさまっ♪からの少年ハリウッドが本当にすさまじい落差があって今年一番の試聴体験ができました。もし、少年ハリウッドの後にうたの☆プリンスさまっ♪だったらと思うとぞっとしますね。

プラスティック・メモリーズ

視聴後、保護者気分でTwitterや各種感想サイトを巡回したところ、ほぼ筆者と同じ感想でした。ほんと二話以降の展開がキモだと思うので頑張ってください!

<バックナンバー>

1日目 「2015年春アニメ本日4/2放送の『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続 』『レーカン!』の見どころはドコだ!?

2日目 「2015年春アニメ本日4/3放送の『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』『リリカルなのはViVid』etcの見どころはドコだ!?

3日目 「2015年春アニメ本日4/4放送の『終わりのセラフ』『プラスティック・メモリーズ』etcの見どころはドコだ!?