「そうだ、ドール買おう。」球体関節人形(スーパードルフィー)からはじめるドール道のすすめ・その1
突然ですが、ドール欲しくないですか? ドルフィードリーム初音ミクとか、話題になりましたよね。普通は欲しくなると思うのですが、「値段が高い」「何か怖い」「沼が深そう」「手を出したら終わり」「ヤバい」といったイメージが強くて、なかなか踏んぎりがつかないのも確かです。
本連載では、なんとなく1体お迎えしたらその後1年間で人形を20体に増やしてしまった筆者の体験談を枕に、初心者でも気軽に始められるドールライフのガイドラインを示せればと思います。
<ただいま公開中>
・第1回 そうだ、ドール買おう。
・第2回 そうだ、ドール増やそう。
・第3回 そうだ、ドール見に行こう。
・第4回 そうだ、ドールの髪切ろう。
・第5回 そうだ、海外ドール買おう。
・第6回 そうだ、1/6ドール作ろう。
『ローゼンメイデン』でも『イノセンス』でもベルメールでもいいですが、綺麗で妖しい球体関節人形はダメな女子&男子永遠のロマン。本格的なビスクや一点ものの創作人形はさておき、女性ならリカちゃんやジェニーなどの着せ替え人形、男性なら美少女可動フィギュアの延長として、それらのエッセンスを総合した合いの子である、レジンキャストorソフトビニール製の一般向けドールシリーズに注目しない手はないでしょう。
今回は典型的に「これぞまさしく」といった造形であるスーパードルフィー(SD)のお迎え(購入)方法をご紹介。次回以降はアゾン、PARABOX、海外製などメーカー別本体のご紹介や、購入後の具体的な人形の楽しみ方などについてご説明いたします。
理想の少女を君の手に! 「スーパードルフィー」(ボークス)
事は去年の2月。うだつのあがらない泡沫ライターの筆者が仕事の関係でフィギュア・模型メーカーであるボークスのサイトを見ていた折、うっかり一目惚れしたのが40cmスケールの球体関節人形シリーズ「ミニスーパードルフィー(MSD)」のスタンダードモデルの一体。アニメにしか興味のないクソオタの分際で寺山修司や澁澤龍彦にかぶれていた筆者は「人形いいかもなあ」とか賢しらぶったアホ面で寝言をかまし、偵察と称して原宿表参道のSD専門店「天使の窓」へと足を運ぶに至りました。スゲえ場違いだった。

▲筆者が目に留めた、「MSDミュウ 2010年リニューアルモデル」。現在は生産終了
Q.SD(スーパードルフィー)とは?
A.98年より発売のドールシリーズ。ウレタンキャスト製で、ポージングは球体関節+テンションゴムによる。柔和ながらビスク風の趣ある造形と、ウィッグ・アイの交換や着せ替え、フェイスメイクといったカスタム性を備える。

▲原宿表参道のSD専門店「天使の窓」。原宿駅方面から竹下通りを通ると黒人に服を買わされるので、明治神宮前駅方面からジャニーズショップがある路地を通って行きましょう