ロングセラーチョコ『小枝』のロゴが筆文字になった理由

ロゴには理由があります。

日ごろ、親しんでいる商品やサービスを象徴するロゴ。そのデザインビジュアルはただ感性にもとづいて制作されているわけではありません。ロジカルに組み上げられたものなんです。必ず「誰に対し、どのような目的でデザインしている」という論理的な狙いがあります。

そんなロゴデザインのロジック(狙いと解決策)について取り上げたいと思います。

第2回は、誰もが知っている森永製菓のロングセラー商品『小枝』。 その名の通り小枝の形で、サクサクとした食感を楽しめるチョコレートです。味のある毛筆風のロゴが特徴的ですよね。50年近く変わらないロゴの開発当時からのコンセプトを見てみましょう。

今回の事例|小枝

1971年に発売された最初のパッケージ。

  • ターゲットの設定|高校生から大人まで
  • ブランディング展開|ロゴ → パッケージ(個装、ダンボール、化粧箱)、ポスター、チラシ etc.
  • 制作|AD: 森若正孝 D: 有川雅子

森永製菓のチョコレート菓子「小枝」は1971年の発売から50年近く経つロングセラー商品。発売当時、そのロゴデザインに関して、“木の枝を模したチョコレート製品”に合ったオリジナル感を出すことが検討されました。

チョコレートということで洋風なロゴを考えつつも、その中で埋没しない商品名を筆文字で制作。1971年当時はタイポグラファーが少なかったので、パッケージデザイナーの母親が筆文字を制作したとのこと。

この筆文字を利用したロゴデザインは、「小枝」の直後に発売された「栗」「苺」といった「森永の自然シリーズ」のチョコレートにも継承されています。

ロゴデザインに対する考え方

ロゴの狙い

日本のチョコ菓子であると示し、オリジナル感を強調したい

解決策

解決策となる キーコンセプト と デザインコンセプト は?

  • ① 枝を模した商品ということを伝える
    お菓子の形を模したデザインとする
  • ② 和菓子ではなく、あくまでチョコであることを強調
    パッケージデザインでは英文字をあしらいモダンに
  • ③ 同時に日本発であることも意識付ける
    筆文字を採用する
  • ④ 森永製品らしさを感じさせる
    ブランドカラーの赤色を使う

完成したロゴ

枝を模したことにより子どもっぽくならないように気を付けています。和風っぽさが演出される筆文字を使いながらも、チョコレートであることを示すため、ブランドカラの赤色でモダンな感じに。また、小枝を模したロゴだと華奢になるため、店頭で目立たせるよう、太い筆使いの部分も作っています。

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センスのある・なし関係なく、ロジカルにロゴデザインが理解できる!

さまざまな業種の企業・団体・ブランド・プロジェクトのロゴを収録・掲載し、デザインの目的とそれを実現するためのコンセプト、さらにロゴを軸としたブランディング展開までを解説しています。

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