国民的アイス『チョコモナカジャンボ』のギリギリ下品にならないデザインテクとは?

ロゴには理由があります。

日ごろ、親しんでいる商品やサービスを象徴するロゴ。そのデザインビジュアルはただ感性にもとづいて制作されているわけではありません。ロジカルに組み上げられたものなんです。必ず「誰に対し、どのような目的でデザインしている」という論理的な狙いがあります。

そんなロゴデザインのロジック(狙いと解決策)について取り上げたいと思います。

第3回は、森永製菓のアイス『チョコモナカジャンボ』。コンビニやスーパーのアイスコーナーでもひときわ目立つ力強いロゴ。あの特徴的なロゴは、国民的アイスとしてブランド価値を高める狙いを込めてデザインされているんです!

 

今回の事例|森永製菓『チョコモナカジャンボ』のロゴデザイン

  • ターゲットの設定|20 〜 30代の社会人男性
  • ブランディング展開|ロゴ → パッケージ、ポスター、パンフレット、テレビCM、交通広告、Web etc.
  • 制作|AD+D:佐藤勝則 PH:保澤克行 CG:ライトスタッフ

1980年に、チョコが入った食べ応えのあるモナカアイスとして発売された「チョコモナカデラックス」の基本カラーが、赤・緑・黒・黄・銀でした。その流れを拡大したチョコモナカジャンボは、この強い色を踏襲して強調し、高い人気を誇る商品としての王道感や親しみやすさを感じさせています。また、ロゴ自体にオブジェクトがかからなければ、背景に制約はありません。

バニラモナカジャンボについては、基本的に別色にすることで対応できますが、チョコモナカのイメージ定着があまりにも強いため、「バニラモナカ」の文字を独立させ、より識別しやすくしています。

ロゴデザインに対する考え方

ロゴの狙い

国民的アイスとしてブランドの価値を高めたい

解決策

解決策となる キーコンセプト と デザインコンセプト は?

  • ① ジャンボなボリューム感を伝える
    文字幅の広い文字でボリューム感を表す
  • ② チョコとモナカのパリパリ食感を伝える
    モナカの型をベースに力強い文字を使用
  • ③ 人気のあるアイスとしての王道感
    テーマカラーとして、赤・緑・黒・黄・銀を使用
  • ④ 森永製品らしさを感じさせる
    下品にならないギリギリでの押し出しの強さ
  • ⑤ アイス売り場で一目で認識できる存在感
    → 四角と補色など強い色の組み合わせ

完成したロゴ

ジャンボなボリューム感を出すため、モナカモルド(成形用の型)をベースに力強い文字を使用しました。アイス売り場で目立つよう、テーマカラーとして原色系の赤・緑・黒・黄・銀を使用。下品にならないギリギリでの押し出しの強さをねらって、四角と補色など強い色の組み合わせで作り上げています。

あの有名なロゴデザインのロジック事例を集めました!

センスのある・なし関係なく、ロジカルにロゴデザインが理解できる!

さまざまな業種の企業・団体・ブランド・プロジェクトのロゴを収録・掲載し、デザインの目的とそれを実現するためのコンセプト、さらにロゴを軸としたブランディング展開までを解説しています。

ロゴデザインの「ねらい」と「解決策」が一目で分かる一冊です。