充電池はどれを買うのがお得かガチ検証した 〜 単3形2000mAh級ニッケル水素充電池編

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エネループのような充電池を使う人、増えているかと思います。どれを使っていますか? かつてはエネループ一択だったような時代もありましたが、いまや各社から発売され充電池戦国時代の様相。いったいどの製品を選ぶのが正解なのかさっぱりわかりません。

となればガチ検証で比較せねばなりますまい。今回の対象は2,000mAh前後の容量を持つ単3形ニッケル水素充電池。安心して買える充電池はどれか? 性能をチェックしてみましたよ!!

テストした製品

検証に使用したニッケル水素(Ni-MH)充電池は2,000mAh前後で比較的入手しやすいモデル11製品(①〜⑪)と、秋葉原の電子部品屋で購入したモデル2製品(⑫⑬)だ。

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  • ① eneloop pro(パナソニック)
  • ② eneloop スタンダードモデル(パナソニック)
  • ③ 充電式EVOLTA ハイエンドモデル(パナソニック)
  • ④ 充電式EVOLTA(パナソニック)
  • ⑤ Amazonベーシック 高容量充電式ニッケル水素電池
  • ⑥ Amazonベーシック 充電式ニッケル水素電池
  • ⑦ サイクルエナジー【ゴールド】(ソニー)
  • ⑧ FUJITSU 充電式電池 高容量タイプ(富士通)
  • ⑨ FUJITSU 充電式電池 スタンダードタイプ(富士通)
  • ⑩ 充電式IMPULSE(東芝)
  • ⑪ エコフル(日立マクセル)
  • ⑫ GP2700(GPI International)
  • ⑬ GoldenPower(GoldenPower工業)

※各充電池の価格は4本パックのAmazon.co.jpにおける販売価格(2015年4月15日時点)を基準としています。

検証① 持続時間

終止電圧(充電1回分の寿命となる電圧。ニッケル水素充電池の場合は1.0Vが目安)に下がるまでの時間。1回の充電でもっとも長く使える充電池はどれかという指標だ。2.2Ωのセメント抵抗を電池につなげ、両端の電圧をデーターロガーで計測。終止電圧が1.0Vになるまでの時間を計測する。

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検証② 開始後60分経過時点の電圧

充電池が余力を残している60分経過時点において、高い電圧を維持できているかどうか。高電圧を示している電池は内部抵抗が低く、高電流を継続して流せているということになる。

検証③ バッテリー容量

終止電圧1.0Vになるまでの電流記録の合計を1時間(3,600秒)と抵抗値2.2Ωで割って算出した。これは各充電池が1時間流すことのできる電流の値を示している。充電池の mAh(ミリアンペアアワー)の値に換算したと考えてもらってよい。

※検証の実行回数は2回、好結果の数値を採用した。

そんなわけで、さっそく検証だ!

※本企画の検証結果はすべての商品で同様の結果を保証するものではありません。個体差等により結果が異なる可能性を踏まえたうえで、購入する際の一材料として参考にしていただければと思います。また分解等の検証は専門知識を持つ者が行なっております。真似しないようご注意ください。

放電ログをチェック!

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終止電圧1.0Vまでの持続時間は、ほぼ商品表示容量どおりの順となった。ということは、同一容量であれば、販売店での購入価格がほぼそのままお得度となるということだ。 ざっと見た感じの印象としては、

  • 瞬発力に優れるパナソニック系
  • 安くて高容量な中国・アマゾン・東芝系
  • 特徴が薄く無難なソニー・日立マクセル系
  • コスパ的に微妙な富士通系

というところ。

次ページでは、評価項目別のベストバイ充電池を発表していこう。

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