ダイソーの「300円スマホUSB充電器」をガチ検証してみた結果

100円ショップのダイソーで販売されている『ACアダプターUSB充電』はご存じでしょうか。

スマホをUSB充電するときに使うACアダプタですね。200円の1.0A出力タイプ、300円の2.4A出力タイプがあり、それぞれにiPhone用とAndroid用が用意されています。

200円でも300円でも随分とお安いわけで、お値段なりの出来なんだと思いますが、一応ガチ検証でチェックしてみました。今回は300円・2.4Aタイプ。気になる方はご参考にどうぞ〜。

 

ガチ検証人|ハンダマスターかしま

ダイソー|ACアダプターUSB充電 2.4A(iPhone用・Android用)|各324円

内部基板|参考:iPhone用

iPhone用とAndroid用はほぼ共通の基板で、一部仕様に違いがある。相違点については後述する。

負荷テスト

4.5V降下時の負荷、保護切断時の負荷をチェック。

リップル電圧(ノイズ)

スイッチング周波数が 50KHz程度、2A(2.5Ω)負荷時のスパイクノイズが 1.36Vp-pと高めとなっている。

検証結果

  • 製造国|中国
  • 型番|KO-17P-10 G208
  • USBポート数|1
  • コントローラ|WINSEMI WS2597
  • 識別電圧
    • iPhone用|Apple 2.4A
    • Android用|short
  • 2.0A負荷時電圧|4.96V
  • 最大供給電流
    • ポート合計|2.81A(公称値2.4A)
    • 過電流保護|2.89A
  • ヒューズ|なし
  • 自動保護|あり

総合評価 ★★☆☆☆(2.5)

結論からいえば、ダイソー製300円『ACアダプターUSB充電 2.4A』は “値段相応のUSB充電器” だろう。掘り出しものでもなければ、格安の粗悪品というものでもない。買うならとくに止める理由はない。

本製品は iPhone用とAndroid用の2種類がある。分解してみたところ、内部基板は電流値の同じ充電器間で共通であり、空きランドへのチップ抵抗配置を変えて Android用は short属性、iPhone用は 1Aと 2.4A属性として設定されていた。

負荷テストでは、公称値 2.4A に対し、4.5V降下時は 2.81A、過電流保護は 2.89Aで発生した。公称値を満たしたUSB充電器である。

■部品取り用には?

300円のUSB充電器として値段相応の出来といえるが、2Aの電源基板が 300円と考えると、部品取り用として考えたら掘り出し物かもしれない(この展開またかよ!)。ただ、部品取りとして使うには、出力電圧のノイズが大きすぎる。これについては容量の大きい電解コンデンサか、OSコンなどの特性の良いコンデンサを追加するれば改善できる。出力電圧も基板上の抵抗(R4、R5)の調整で変更可能だ。

電源チップの説明書によれば、出力電圧の計算式は上の写真のとおり。取り付けられている抵抗値(4.3KΩ、10KΩ)で計算すると 5.7Vとなるが、負荷によって降下する分を見込んで 10%程度高めに設定されているようだ。また、調整可能な電圧範囲はスイッチングトランスの容量にも依存するため、12Vへの変更など電圧が大きく離れていると動作が安定しなくなるので注意。調整範囲は ±2V程度であろう。

※本企画における検証方法、結果の評価は編集部独自の基準によるものです。検証結果はすべての商品で同様の結果を保証するものではありません。個体差等により結果が異なる可能性を踏まえたうえで、商品購入前のひとつの検討材料としていただければと思います。また分解等の検証は専門知識を持つ者が行なっております。真似しないようご注意ください。