【Steamおすすめ】BRAID(日本語対応) 〜 バカには解けないワカラナイ! “ 時間巻き戻し”がプレイと物語を奥深くする良作パズルアクション
世界中のゲーマーたちが愛用するPCゲームダウンロードポータル「Steam」。とにかく頻繁にセールが実施され、人気作も最新作も安くゲットできるオトクなサービスですが、配信タイトルが超膨大なせいで、どれで遊んでいいのかわからない! そこでSteamマニアな筆者が、いままでプレイした中からおすすめのタイトルをご紹介。本日はパズル系アクションゲーム『BRAID(ブレイド)』です!
『BRAID』インフォメーション
・ジャンル:アクション
・日本語対応:対応(UI)
・デベロッパー:Number None
・パブリッシャー:Number None
・価格:980円
・ダウンロードはこちら
“時間巻き戻し”のアイディアが超奥深いゲームを生んだ!
ルールは分かり易いが、攻略するにはかなりのやり込みと柔軟な頭脳が必要になる。パズル系アクションゲームの新定番が『BRAID』だ。このゲームはいわゆる『スーパーマリオブラザーズ』系の横スクロールアクション。主人公のティムは、プリンセスを助け出すべく、敵を踏んづけやっつけゴールへ向かう。
これだけなら単なるクローンゲームだが、『BRAID』はひと味違う。ティムは自由に時間を巻き戻すことができるのだ。たとえ敵にやられても無かったことになる。ジャンプのタイミングを間違えてしまってもやり直せる。目標地点まで行くのに間に合わず、落とし戸のトラップに行く手を遮られても、時間を戻せばもう一度トライできる。
しかもこの能力には制限がない。その気になればステージが始まる最初の段階にまで戻れてしまう。この強力すぎる巻き戻し能力をフルに活用したパズルアクションが『BRAID』というわけだ。
例えばあるステージでは、敵が脱出に必要な鍵を持ったまま、深い穴の底にこもり続ける。自分も穴の中へ降りていって敵を倒せば鍵を入手できるが、穴が深すぎてジャンプでは脱出できなくなってしまう。ここで巻き戻し能力の出番。鍵を手にしてから、時間を「穴に降りる前の状態」へと巻き戻せば、鍵を持ったままで脱出することができるのだ。
またあるステージでは、時間を巻き戻すと過去の自分(時間を巻き戻すまでの自分)が分身として残る。「閉じた扉に行く手を阻まれており、開閉用のレバーが遠く離れていているため普通に歩いたのでは間に合わない」という場所では、まずはレバーを操作してから時間を巻き戻して分身を作ればいい。分身がレバーを倒している間に本体は扉を通過できるのだ。
文章で書くとあっさりしているが、何のメッセージやヒントも無い状態から独力で攻略を考えるのはかなり頭を使う作業である。プレイを進めたり、時間を巻き戻したりしつつ、「ああでもない、こうでもない」と苦しむことになるのだが、それだけに上手くいった時の嬉しさもひとしおなのだ。
特に心に残るのが、寓話的な物語だ。時間を戻して過ちを無くしてしまうというのは、人として許される行為なのか? ティムが助けようとする「プリンセス」の真意とは? このゲームは日本語対応しているため、もちろん物語も日本語で読めるのだが、一通りゲームを終えても解釈に頭を悩ませること間違いなし。ゲームそのものと物語の両方が楽しく頭を使わせてくれるのだ。
<参考リンク>
・Steam
・Steam|BRAID
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