【Steamおすすめ】山桂(日本語対応) 〜 中国発の良作ノベルは繊細で爽やかで……萌える!(とくにボイスが)
世界中のゲーマーたちが愛用するPCゲームダウンロードポータル「Steam」。とにかく頻繁にセールが実施され、人気作も最新作も安くゲットできるオトクなサービスですが、配信タイトルが超膨大なせいで、どれで遊んでいいのかわからない! そこでSteamマニアな筆者が、いままでプレイした中からおすすめのタイトルをご紹介。本日はいつもとは毛色を変えて、中国のギャルゲー『山桂(木犀の花〜少女達の秋の再会)』です!
『山桂(木犀の花〜少女達の秋の再会)』インフォメーション
・ジャンル:ビジュアルノベル
・日本語対応:対応(UI・字幕)
・デベロッパー:Magenta Factory
・パブリッシャー:Magenta Factory, Ju Cai
・価格:198円
・ダウンロードはこちら
恐るべし! 舌足らずの中国語ボイス
中国で開発されたギャルゲーが、この『山桂』。物語を読み進めていくいわゆるビジュアルノベル系の作品だ。夏の暑い日差しの中、謎めいた少女と運命の出逢いをしてみたい……そんなあなたにオススメの作品。ゲーム中の文章やUIはデフォルトで日本語に対応しており、繊細な物語をじっくり味わえるのだ。
心に傷を負った女子大生の韓卉(ハンフイ)は、幼い頃の思い出が残る紫金山へと赴く。猛暑の中で半ば遭難したようになっていた韓卉だが、その前に不思議な少女、賀佳(ヘジア)が現れる。賀佳に導かれ、韓卉は幸せだった記憶を辿る小さな旅に出ることに。あどけない子供のようでありながら、紫金山のことを誰よりも深く知る賀佳は何者なのだろうか。
海外のギャルゲーだからといってキワモノではない。Steamの海外ギャルゲーの中には、ドラッグ中毒やシングルマザーなど、日本のギャルゲーではほぼ見かけないヒロイン像が描かれるケースも少なくない。しかし、『山桂』は日本と近い中国で作られたせいか、日本人が遊んでも、萌える。
“風光明媚な夏の観光地を舞台とし、主人公の心の傷にまつわる物語が展開。これをピアノの美しいBGMが彩る”というあたりはギャルゲーのお約束に忠実。内省的で警戒心が強い主人公・韓卉はいかにもギャルゲーなキャラクターだし、その心を無邪気な賀佳が開いていくあたりも、日本ギャルゲーの王道を踏襲したものになっている。
本作に登場する紫金山や、韓卉と賀佳が巡ることになる明孝陵は中国の南京に実在している場所。開発元であるMagenta Factoryの地元であるようだ。実際の観光地を舞台とするのも日本のギャルゲー風だし、プレイすることでちょっとした観光気分に浸れるのが楽しい。
ゲームの中からWikipediaの関連項目を参照でき、“明孝陵は明の初代皇帝・朱元璋の墓で、世界遺産に認定されている” “紫金山には長大な観光リフトが設置されている”といった豆知識を得られるのもユニークな試みだ。
本作は198円という低価格にも関わらずフルボイスとなっている。ボイス自体は中国語なのだが、中国語独特のちょっと舌足らずな感じが昔のラブコメ漫画に出てくる中国娘のようで、なかなか萌える。
全編を通して日本のギャルゲーに対する純粋な愛情が感じられ、エンディングの後は爽やかな余韻に浸れる本作。これから夏を迎えることでもあるし、暑い中で遊んでみるのもシンクロ率が高まって面白いのではないだろうか。
<参考リンク>
・Steam
・Steam|山桂(木犀の花〜少女達の秋の再会)
※本コーナーでは著者おすすめのゲームを紹介していますが、「このゲームを試してみてほしい!」という毒味のご要望がございましたら、mitokのTwitterアカウントまでメンションしてください!(人身御供になってみるかもしれません)