鉄道素人でもデキる裏ワザ! 3万円以下で「東京〜名古屋〜大阪〜金沢」ハシゴ旅!
東京を出発し、名古屋、大阪、金沢で泊まってまた東京へ。4泊5日の優雅な旅、新幹線や特急代を含めた交通費はいくらかかるでしょう?
答えは2万9,200円。
そんな格安旅が、「新幹線のぞみ」や「北陸新幹線かがやき」に乗ったうえで実現できてしまいます。その秘密は「鉄道で一筆書きルートの旅をすること」。
今年の春頃にTwitterで話題になった旅行法、まったく電車に詳しくない筆者でも本当にできるのか、実際に試してきました。
鉄道での一筆書きルートはキップが安くなる
そもそもこの旅行のきっかけは、金沢へ行こうと思ったこと。東京〜金沢間を安く移動する方法を調べているうちに、「鉄道を使うときは、一筆書きのルートでキップを買うと安くなる」と書かれたWebサイトに行き当たりました(参考リンク:東京から京都や大阪往復で,帰りに金沢に寄ってもプラス数百円 と 漫画で学ぶ「大阪-東京往復ならほぼ同料金で北陸新幹線にも乗れて金沢へも行けるよ」 ※どちらも詳細かつわかりやすい説明!)。
本来、東京−金沢間を往復すると、北陸新幹線の指定席を使って2万8,240円(通常期)かかります。
ところが、Webサイトに書かれた方法だと、東京−金沢間とほとんど変わらない金額で、大阪や名古屋にも行けるというのです。
以下、やや難しいのですが説明です。
交通費が安くなる理由は、乗車券(キップ)の料金は距離が長くなればなるほど、料金が割安になる仕組みを取っているから。東京−金沢間は片道計算になるため450.5営業キロですが、東京から名古屋−大阪−金沢を経由してまた帰ってくるルートだと1,200営業キロ(※)。
※営業キロとは運賃を計算する際に使用する、JRが定めた距離の単位。時刻表やえきから時刻表で調べられる。
長距離な分だけ割引率が高くなり、途中のルートで下車もOK。また、乗車券の有効期間も長くなり、1,200営業キロのキップは7日間有効となります。
この乗車券のルートと有効期限の範囲で旅程を組み、別途必要な新幹線などの特急券を購入すれば、お得なオリジナルツアーの出来上がり、というわけです。お得に旅ができるとあれば、鉄道の素人とはいえ試してみないわけにはいきません!
キップ購入はひとクセあり!みどりの窓口で買うべし
そこで今回、筆者が実行したのは下のようなルート。
・1日目 東京→名古屋〈のぞみ〉
・2日目 名古屋→大阪
・3日目 大阪→金沢〈特急サンダーバード〉
・5日目 金沢→東京〈かがやき〉
鉄道に詳しければ自動券売機でも購入できるそうですが、初心者はみどりの窓口で相談しながら買うと安心。
というのも、京都・大阪に立ち寄る場合、一筆書きのルートが届くのは京都府の山科まで。京都駅、大阪駅は一筆書きルートの先になるので、別途往復乗車券を購入しておく必要があります。
キップにすると、以下の6枚に分割されます。
乗車券
① 東京都区内 → 東京都区内
② 山科 → 新大阪
③ 大阪 → 山科
特急券
④ 東京・品川 → 名古屋〈のぞみ〉
⑤ 大阪 → 金沢〈特急サンダーバード〉
⑥ 金沢 → 東京〈かがやき〉
これがすべてコミで2万9,200円になります。
日程と突き合わせながら無事キップを手に入れれば、準備はバッチリ。あとは適宜、宿等を手配しておきます。