神モバイルバッテリー降臨か!? 話題の『cheero Power Plus 3 Premium』性能をガチ検証した!

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以前、当サイトのガチ検証でモバイルバッテリーベストバイに選んだ『cheero Power Plus 3』(13,400mAh)にいつのまにかさらなる大容量バージョン、20,100mAhの『cheero Power Plus 3 Premium』が登場した。

しかも、Amazon.co.jpでの価格は3,980円と、通常モデル(cheero Power Plus 3)と大差ない。

果たして新たなる神バッテリーの降臨なのだろうか!? さっそくガチ検証してみよう。

テストした製品

cheero Power Plus 3 Premium 20,100mAh / 3,980円
・参考)cheero Power Plus 3 13,400mAh / 3,480円

※バッテリー容量は公称値、価格はアマゾン購入時のもの。参考は以前に検証したモデル。

検証内容についてはこちらを参照してほしい(長いので)

※本企画の検証結果はすべての商品で同様の結果を保証するものではありません。個体差等により結果が異なる可能性を踏まえたうえで、購入する際の一材料として参考にしていただければと思います。また分解等の検証は専門知識を持つ者が行なっております。真似しないようご注意ください。

 cheero Power Plus 3 Premium

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内蔵バッテリー

2015092511▲アマゾンの商品紹介ページでは「緑色の日本製Panasonic電池」というイメージで紹介されている。中には通常モデル同様、サンヨー製セルが内蔵されていた(サンヨー製、つまりPanasonic製)。

仕様&検証データ

spec_premium

放電グラフ ~ 2.5Ω(5V 2.0A)負荷

result_premium_2▲出力電圧は終始5.0V未満(60分後電圧4.94V)と低い。

負荷テスト

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総合評価 ★★★★★(5点)

セルは通常モデル(cheero Power Plus 3)が4本に対し、Premiumモデルは6本、さらにAUTO-IC機能が追加されている。AUTO-IC機能とは、Android搭載デバイスなどのshort識別が必要な機器と、Apple系デバイスの電圧識別の必要な機器を自動判別してモードを切り替える機能だ。この機能の実装には、台湾CellWise Semiconductor社の CW3004A というUSB充電識別制御ICが使用されている。

2015092512▲USB充電識別制御IC。Android系デバイスにつなげるとshort属性になり、Apple系デバイスにつなげると2.4A属性になる。

また、充電ポートの最大供給電流がパワーアップしている。通常モデルでは最大供給電流が5.59Aだったが、Premiumモデルでは、保護回路が作動して電源断する電流が8.9Aにもなっている。

ちなみに、他の2つのポートにそれぞれ2Aの負荷を与えた状態で底上げしたテストでも、供給電流は7.33A(2A使用×1)、4.93A(2A使用×2 = 4A)にものぼった。 つまり、ポート1で2A、ポート2で2A消費した状態であっても、さらにポート3に4.93Aを流せるというわけだ。

存在する携帯機器に充電電流が2.4Aを超えるものはまずないため、どの充電ポートに何を挿しても互いの供給に影響しない、ということになる。

まぁ、当然ながら電池の器はひとつなので、電力が無くなってしまえば全部OFFになってしまうが。(参考までに、過電流保護のリセットは、自動電源オフ後電源ボタンONで復帰する)

そして、肝心の電池の保ちについてだが、固体差なのか、実測では2A負荷で392分43秒(換算17,278mAh)とスペック値 20,100mAhの86%にとどまった。この実測値は実験を3回行った中の最良値だ。

ともあれ、放電波形は通常モデル同様にノイズが少ないキレイなものであり、20,100mAhと「超」を付けるほどではない控えめ(?)な容量にも「いいね!」を与えたい。というのも、25,000mAhオーバーともなると重量が400グラムを超えてしまい、あまりに重くて持ち歩くのがイヤになってしまう。その点、Premiumモデルは375グラムとやや持ち運びやすい重量といえよう(通常モデルはさらに100グラム以上軽い約254グラムだが)。

制御基板に4層基板を使っているのは『Power Plus 3』シリーズだけだし、ガワの成形も他社のものより精度が高い。

2015092516▲通常モデル(左)とPremiumモデル、どっちを買うべきか?

すでに『cheero Power Plus 3』を使っている場合、買い替えるほどのインパクトがPremiumモデルにあるかといわれれば疑問だが、現行20,000mAh級のバッテリーの中では、性能とコスパを考えれば、ベストバイといえよう(ただし、容量至上主義なら『Anker Astro E7』がベスト)。

Premiumモデルと通常モデル

result_premium_d

20,000mAh級モバイルバッテリーresult_premium_20K

[amazonjs asin=”B012CBYXYI” locale=”JP” title=”cheero Power Plus 3 Premium 20100mAh 超大容量 3USBポート モバイルバッテリー 国産Sanyo/Panasonic 高品質電池搭載 新型Macbook / iPhone 6 / 6 Plus / 5s / 5c / 5 / iPad / Android / Xperia / Galaxy / 各種スマホ / タブレット / ゲーム機 / Wi-Fiルータ 等 急速充電 対応 ハイパワー出力 4.4A 【AUTO-IC機能搭載】”]

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