【コラム】萌えオタク流 株式投資のススメ 〜 第2回「この娘は伸びる!? 二次元アイドル株を大胆予想!」

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オタクコンテンツ界隈の株式投資が熱っぽくなっているということで、門外漢の方々もそのへんの文脈を把握できることを目的にスタートした当コラム「萌えオタク流 株式投資術」。

第2回は、長年オタクコンテンツを見つめ続けてきたかーず氏が、今後の二次元アイドル関連株の動きを予想してもらいましたよ!(編集部)

萌えオタク流 株式投資術

第1回 ゲームのアイドルが株価を動かす!

前回は『ラブライブ!』関連株について解説してきましたが、第2回は「これから株価上昇が見込めそうな二次元アイドル関連株を大胆に予想!」

……もしもハズれたらすいません! あくまでも「萌え作品大好きなオタクが、株初心者という視点で語るスタンスです」……と逃げを打ちつつ、最初の作品はこちらから紹介!

※本コラムは特定の銘柄の値上がりまたは値下がりを保証するものではありません。また、筆者および編集部は、本コラムを参考とした有価証券の売買におけるいかなる結果についても責任は一切負いません。最終的な投資判断は、ご自身の責任において行ってください。願い致します。

アイドリッシュセブン

対象銘柄:バンダイナムコホールディングス(東証一部 7832)

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チャート引用元:(株)バンダイナムコホールディングス【7832】:株式/株価 – Yahoo!ファイナンス

言わずと知れた老舗の大手ゲームメーカー。少しテクニカルな話をしますと、6月に赤い線(13週の移動平均線)が緑の線(26週の移動平均線)を上に突き抜けているのが見て取れます。これはいわゆる「ゴールデンクロス」と呼ばれる、株価が上昇に転じた合図になってます。もちろん絶対ではありませんし、ダマしもありますので過信はできませんが、今回の場合は翌月からグングン上昇しているのが見て取れます。

そんなバンダイナムコホールディングスですが、先月リリースされたばかりのスマホゲームアイドリッシュセブン』に注目しています。

注目ポイント

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前回紹介した『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル』と同じく音楽に合わせてタップするリズムゲームで、有名マンガ家の種村有菜先生をキャラクターデザインに起用、花LaLaとも全面的にコラボする体制で、少女漫画ファンへの強いリーチがあります。

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実際にプレイしてみたところ、主に女性向け作品のためキャラの良し悪しは判断できないものの、丁寧なキャラ描写で、世界観から相当作り込んでいる印象。ただ懸念材料としては音ゲー部分が非常に難しく、タイミングを取ろうにも加速度をつけてボタンが迫ってくる部分がキツくて、ユーザーの離脱が増えないかが不安要素です。

ちなみにアイドルコンテンツは内容的に音楽CDを売りやすく、バンダイナムコホールディングスの連結子会社であるランティスも製作委員会に列挙していますので、『アイドリッシュセブン』のCD売上もバンダイナムコホールディングスの業績にダイレクトに影響してくるものと思われます。この会社は『アイドルマスター』『アイカツ!』など二次元アイドルコンテンツを数多く輩出していますから、大ヒットさせるノウハウもばっちり! さらなる成長が期待できる銘柄となっています。

Wake Up, Girls!パズルの天使

対象銘柄:株式会社オルトプラス(東証一部 3672)

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チャート引用元:(株)オルトプラス【3672】:株式/株価 – Yahoo!ファイナンス

直近の業績は芳しく無く、赤字決算となっていて厳しい経営状況が続くオルトプラスですが、がんばっぺ!アイドル育成爽快パズルゲーム 『Wake Up, Girls!パズルの天使』の配信を控えています。(関連記事:オルトPが大幅3日続落、売り上げ見込み額見直し15年9月期業績予想を下方修正 | 個別株 – 株探ニュース

注目ポイント

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Wake Up Girls!は昨年に劇場版とTVアニメが放映されたアイドルアニメ。東北の地方アイドル7人がグループユニット「Wake Up, Girls!」を結成、トラブルやスパルタ特訓にめげそうになりながらも、少女たちが努力と研鑽を積む姿が胸を打つストーリーです。

オリジナルアニメは放映後にピークを過ぎる事が多いのですが、『Wake Up Girls!』はその逆。放映後にも定期的にCDがリリースされており、新作のWebアニメ『うぇいくあっぷがーるZOO!』が配信、全国でライブイベントのツアーを開催し続けることで、ファンの熱も冷めるどころか、さらに盛り上がっている空気感が伝わってきています。

長年オタクをやっている経験として、こういうジワ売れタイトルは一過性の盛り上がりより息が長いのが特徴的です。劇場版第二弾も9月公開されますし好材料としてはかなり大きい要素ではないかと思います。

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『Wake Up, Girls!パズルの天使』は今年リリース予定で、楽天市場で先行して配信され、iOS版も控えているとアナウンスされました。前述のKlabのように一発逆転なるか、動向が楽しみです。

ラブライブ!サンシャイン!!

対象銘柄:(株)KADOKAWA・DWANGO(東証一部 9468)

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チャート引用元:(株)KADOKAWA・DWANGO【9468】:株式/株価 – Yahoo!ファイナンス

近年はブラウザゲーム『艦隊これくしょん』の大ヒットが記憶に新しい旧KADOKAWA。電撃文庫や角川スニーカー文庫などライトノベルの総本山で、漫画も『電撃大王』『少年エース』などから数々の作品が生み出されています。その中でもヒット作はアニメ化や映画化もされるという、角川春樹流メディアミックスのビジネスモデルを昔から受け継いでいる会社です。

ですが去年DWANGOと合併してからの値動きは下降の一途。8月は自社株買いを発表して+200円ほど株価が上昇したものの、その後の世界同時株安の影響で元の1,400円代に戻り、たまに1,500円を超えてもまた戻ってきてしまう状況が続いてます(9月下旬執筆時)。

そういう状況ではありますが、これはむしろ優良株が低く評価されていてお買い得と見る向きもあります。

注目ポイント

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このKADOKAWA・DWANGOの株価を押し上げそうなアイドルとして、『ラブライブ!』の姉妹プロジェクトである『ラブライブ!サンシャイン!!』を取り上げてみます。

現在、雑誌「電撃G’s magazine」にて展開中のオールメディアプロジェクトで、先日公式ページが公開されたばかり。今後の展開としては10月7日にデビューシングルCDの発売が予定されていて、本格的なプロジェクトは始動したばかりなんですが、ヒットの可能性は高いという予想です。

大ヒットコンテンツ『ラブライブ!』の冠をそのまま使えることが強みとなっていて、最初から知名度的なアドバンテージが高いです。無名だった『ラブライブ!』の誌面スタートが2010年初頭、アニメ化が2013年というスパンを考えると、三年後を見据えるどころか、もう少し早くメディアミックスでアニメやスマホゲームが登場するかもしれません。かなり早い青田買い案件ですが、中長期投資として一考できる銘柄だと思います。

株主優待から銘柄を選ぶのもアリ

別角度からのKADOKAWA・DWANGO株のメリットなんですが、なんと! 株を持っているだけでKADOKAWAの本やブルーレイが貰えます!

これは株主優待と言いまして、すべての上場企業にある制度ではないんですが、KADOKAWA・DWANGOの場合は最低保持数の100株を一年間以上保有するだけで、目録から本なら2冊・ブルーレイなら1本など、好きなタイトルを選んで送ってもらえます。(詳細:株式会社KADOKAWA 企業情報|投資家情報

さらに長期株主優待となると、雑誌も定期的に送られてくるようになります。オタクにとって本代が浮くのは現金と等価なので、たいへん魅力的な株主優待となっています。

※お詫びと訂正:初出時、株主優待の条件を「最低保持数の100株を保有」としておりましたが、正しくは「最低保持数の100株を一年以上保有」だったため、当該記述を修正いたしました。(2015.09.28 20:21)

ちなみに、この株主優待を上手に活用するのも株の楽しみで、例えばコーエーテクモホールディングスの株を持っていればコーエーテクモのゲームを安く買うことができます。(詳細:株主優待 | 株式会社コーエーテクモホールディングス

次回予告:「あの」アイドルゲーム関連株を大特集!

最後の『ラブライブ!サンシャイン!!』は、今後ゲームにもなったら嬉しいなという期待を込めつつ紹介しました。

「えっ!? 最近リリースされた、例のアイドルゲームは取り上げないの?」

とお気づきの皆さん、もちろん忘れてませんよ! というわけで次回は、二ヶ月ほど前に実際に筆者が『アイドルマスター』関連株を何社か購入してみましたので、その結果をチャート分析を交えながら報告します。

果たして儲かったのか損をしたのか……乞うご期待。

萌えオタク流 株式投資術

第1回 ゲームのアイドルが株価を動かす!

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