新宿駅の◯◯は鶯谷駅の30倍! 山手線「駅力ランキング」をまとめてみた(鉄道の日が近いので)
来週10月14日は鉄道の日。新橋と横浜を結ぶ日本初の鉄道開業や鉄道博物館の開館の日を記念して制定されたそうです。この週末は、そんな鉄道の日に関するさまざまなイベントが開かれるとのことで、当サイトもちょっと乗っかってみました。
題して「山手線 駅力ランキング」。個性豊かな山手線各駅をさまざまな角度からランキング形式でご紹介しましょう!
目次・コンテンツ
駅が「街をつくる」というケースも多いですが、一方で街の変化が駅の変化につながる場合も少なくありません。都内の中心部に位置する山手線には、「東京」という街の特徴や変化が如実に現れます。各種ランキングを見ていきましょう!
一日平均乗車人数ランキング
各駅の利用客は大きく定期利用と定期外利用の2つに分類されます。このランキングはその合計の客数を多い順で示したものです。
定期客比率ランキング
定期利用の乗客と定期外利用の乗客の比率を見ることで、各駅が通勤・通学に需要のある駅なのか、観光などに利用される駅なのかを判断することができます。
乗車客数上昇率ランキング
各駅の乗車客数を2014年度と2004年度とで比較し、上昇率が高い順で示しました。各駅の発展や乗り入れ路線の変化などが直接的に影響する数値です。
通過人数ランキング
※東京駅はJRの運用上、京浜東北線線路区内に所属しているため、接続路線はすべて始発扱いとなり、通過人数は計上されていません。
各駅に乗降りせず接続する路線を含め、通過した人数を多い順で示しています。直通列車が多く運用されるようになったため、新宿駅や池袋駅などのターミナル駅も通過人数は少なくありません。
接続本数ランキング
各駅に接続する路線の本数が多い順に示したもの。JR各線と私鉄各線をあわせてカウントしています。接続本数の多さはターミナル駅としての実力を示す指標として考えられますね。
開業年数ランキング
2015年を基準として、各駅が開業して何年目であるかを示しています。大半が100年以上経過していますが、常磐線との接続の利便性向上を大きな目的に開業された西日暮里駅は開業から40年しか経過していません。
※図表は『完全解析!!山手線』からの引用です。
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一日平均乗車人数ランキングでは、トップの新宿駅と鶯谷駅とでは30倍以上の乗車客数の開きがあることがわかります。両駅は直線距離にて7㎞しか離れていないのに……。東京にはそれだけのポテンシャルの違う街が混在しているということですね。
乗車客数上昇率ランキングからは成長する街が見てとれます。ひとつは1982年に副都心として大規模な開発が開始された大崎、もうひとつは電気街からITビジネス街として変貌を遂げている秋葉原。
接続本数ランキングで上位の新宿・東京などはそのまま乗車客数ランキング上位にも位置しますが、一方でJRとの接続がない高田馬場が乗車客数ランキングで10位以内に入っています。田町、大崎などもそうですが、ビジネス街かつ定期客比率ランキングが高い点が上位に来る理由として考えられますね。
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首都・東京の大動脈であるJR山手線は、単純に人を運ぶ旅客事業での収益のほかに、不動産、小売、広告ほか多くの付帯事業によって、本業の何倍もの収益を上げています。つまり山手線は単なる通勤路線ではなく、その他多くの事業展開における収益の源泉となっている特別な路線なのです。
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