任天堂イズムの源流は「ボードゲーム」にあり? ファミコン以前のアナログゲームコレクション!
任天堂といえば世界屈指のビデオゲーム会社なわけですが、ファミリーコンピュータ以前はさまざまなボードゲーム、つまりアナログゲームを手掛ける会社だったことはご存知でしょうか(比較的有名な花札はそのひとつですね!)。
いったいどんな商品を販売していたのでしょう。同社のファンならちょいと気になる「ファミコン以前の任天堂商品」。そこで、先日お届けした「紙のニンテンドーグッズ・コレクション」に引き続き、世界屈指の任天堂研究家/コレクターである山崎功氏に、これまた激レアな任天堂製ボードゲームを紹介していただきました!(編集部)
目次・コンテンツ
ゲーム開発の源流!? ボードゲーム編
コンピューターゲーム以前、ゲームの主役はアナログのボードゲームだった。任天堂も実は、1950年代後半から70年代にかけ、100種類以上にもおよぶボードゲームを販売していたのだ。当初はディズニーを中心とした版権モノや、オーソドックスなものが多かったが、やがて立体的な造形物をリアルに再現し、ゲーム性に富んだものを作るように。ひとつで2種類のゲームが遊べるマルチプレイ方式も、このころに採用。
ボードゲームはひとりプレイができないので、必然的に家族や友達とわいわい遊ぶことになる。男女問わず幅広い年齢層に支持される任天堂ゲームの源流は、ボードゲームからも見えてくる。現在でも麻雀や将棋・囲碁などの伝統的なボードゲームは販売されているので、この機会に遊んでみてはどうだろか。
運命ゲーム
1969年に発売された任天堂版の人生ゲームとも呼べる逸品。当時はヒットを記録した。
ソノゲーム
ソノシートをレコードプレイヤーにかけ、音楽を聴きながらボードゲームを楽しむ変りダネ。
ミニゲームシリーズ(五ならべ、大小ゲーム、玉つきゲーム)
70種類以上も発売されたハンディタイプのシリーズ。ボードゲームもたくさん登場した。
現金輸送ゲーム
1968年に起きた「3億円事件」がモチーフに。丸い盤面が特徴のシリーズで、5種類が登場。
ツイスターゲーム
米国でヒットしたパーティーゲームを任天堂が日本で初輸入。当時の日本人には馴染めなかった。
ディズニーランドゲーム
日本にディズニーランドがない時代に、ディズニーの世界を再現。同シリーズは数多く販売された。
ショッピングゲーム
厚さ数ミリのビニールを広げるとボードゲームに早変わり。手軽に持ち運んで遊べるのが特徴。
任天堂の役満
任天堂の麻雀牌ブランド。歴史が古く、写真は当時人気だった大橋巨泉とのコラボ商品。
ナポレオン
五目ならべに似たゲーム。キャッチコピーは「このゲームに不可能ということはない!」だった。
スター誕生ゲーム
任天堂では珍しい少女マンガタッチのボードゲーム。女の子の夢と現実をうまくミックスしている。
ルーレット
本格的なカジノを再現したハイクオリティな作りが特徴。様々なバリエーションが登場し、ロングセラーに。