今期は何見る? アニメライター(ボンクラ)が選ぶ注目の2016年冬アニメ7選! ~ 『僕だけがいない街』から『紅殻のパンドラ』まで

KTanime07

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。で、いよいよ新作アニメの季節です。新年から結構な数のテレビアニメが始まります……!

今回は放送してるアニメをとりあえずほぼ全部見るという習性を持つライター2名が、期待の新作アニメを7本選出。前回の記事では「アニメの趣味がヒドい」とポカン顔を集めたボンクラライター(主に寺田が)放談ですが、そこは彼の幼少時代になにがあったかで察してもらい、視聴タイトルを決める参考にしていただければ幸いです。

挙がった作品は以下のとおり。オマケとして、各ライターの2015年アニメ私的ベストテンも最終ページでお届けします。最後までお付き合いいただければ!

ライター・久保内信行が選ぶ期待の新作4本
1. 『アクティヴレイド 機動強襲室第八係』
2. 『僕だけがいない街』
3. 『GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 炎龍編』
4. 『昭和元禄落語心中』

ライター・寺田龍太が選ぶ期待の新作3本
1. 『紅殻のパンドラ』
2. 『蒼の彼方のフォーリズム』
3. 『この素晴らしい世界に祝福を!』

谷口悟朗監督の新作ロボアニメ! 『アクティヴレイド 機動強襲室第八係』

KTanime01公式ホームページより)

STORY

復興作業用パワードスーツ「強化装甲<ウィルウェア>」を使った犯罪が多発する、第三次流砂現象に沈んだ東京。警察庁警備局公安課の特殊部隊、機動強襲室第八係――通称ダイハチが、数々の凶悪事件に立ち向かう!

久保内:ロボアニメとしては『コードギアス』以来となる谷口悟朗総監督のオリジナル! あまりロボアニメに思い入れがない自分でも『コードギアス』のケレン味たっぷりのストーリーには痺れたし、期待しないわけにいきません。

寺田:『ファンタジスタドール』と『純潔のマリア』も楽しかったし、尖ったテイストとメジャー感を両立させてしっかり楽しませてくれそう。新型ロボに対抗する警察部門云々、というあらすじは完全に『パトレイバー』ですね。

久保内:ロボが警察手帳的なガジェットでパキッと時代劇風にキメているPVを見ても、ベタなポリスアクションの予感。でも『プラネテス』で大企業の組織内の人間ドラマをちゃんと描いた谷口監督なら、シンプルな筋でも警察という題材ならではのアングルで魅せるストーリーにしてくれるハズ! 思い入れたっぷりにしたいことを節操無く盛り込んで結局何を見せたいのかわからないまま終わるオリジナルロボアニメが多い中、谷口監督ってだけで謎の安心感があるよね……

寺田:何を言っているのか分からないんじゃもん(水瀬いのり声で)。自分は『ヴァルヴレイヴ』みたいなロボアニメがまた見られれば満足です。あとPVの話ですが、3Dモデルのアクションや妖精さんがクルクル回ってるシーンが『ブラスレイター』っぽい! ガンアクションの雰囲気と濃ゆいチャンネーの作画(西田亜沙子キャラデザ!)で『トリアージX』も思い出すなあ!

久保内:そういう比喩いいから。でもキャラデザは尖ったアゴ、ビシュッと長い髪の毛、グラマラスな女性キャラと、『コードギアス』に続いて男女ともにイケそうなテイストね。広い視聴者層に受け入れられそうな一番の期待作です!

 

話題のサスペンスを『SAO』の実力派が手掛ける『僕だけがいない街』

KTanime02公式ホームページより)

STORY

冴えない漫画家・藤沼悟を悩ませる不可解な現象、「再上映(リバイバル)」。彼は巻き込まれた事件や事故が解決するまで、それが起きた直前の時間にタイムスリップしてしまうのだ。リバイバルを使ってある殺人事件を追う悟は、そのさなかで自身の隠された過去をも知ることになり……

久保内:昨年話題になった三部けいの同名漫画を、『ソードアート・オンライン』の伊藤智彦監督が手掛ける話題作やね。原作はあらすじの通りお馴染みのタイムループ・サスペンスで、「日本人の『バタフライ・エフェクト』好きは異常だな!?」とも思うけど、構成が見事でグイグイ読ませてくれます。

寺田:話題作だけあって座組もカッチリですね。シリーズ構成が『うさぎドロップ』『ハイキュー』の岸本卓。音楽はおなじみの梶浦由記で、「緊張感高めるなら梶浦センセだよな!」という定番感があります。PVも異様にメジャー感のある作り方というか、パッと見劇場アニメみたいな雰囲気……

久保内:人物の動きが独特だよね。作画の演技付けで非日常感を見せて欲しい! あえて不安点を言うと、推理モノってアニメでの成功例があまり思い浮かばないこと。お話の性質上、フラッシュバックなど時系列の行き来の処理をどうするかが作品の成否に大きく関わりそうで、30分の連続の中でどう見せ場を作っていくかに注目です。

寺田:『SAO』で名を上げた伊藤監督だけど、初監督作『世紀末オカルト学院』の経験もあるし、迫り来るようなサスペンス感もバッチリ演出してくれそう。去年は色々と変なアニメが続いたノイタミナ枠ですが、今期こそは期待ということで!

久保内:今期といえば、全体をざっと見てみると一般向けを意識したプロダクトと、ロボアニメが多めで、美少女好きオタ向けアニメの層が薄いちょっと特殊なクールだよね。要はカチッとした作品とコテコテな作品の両極端になってて、今回俺は意識高い人に見える無難なチョイスにならざるをえなかったワケですよ。面白みなくてゴメンな!

寺田:チッ。

次は『GATE』『落語心中』!

1 / 4ページ