【2016年版】大容量モバイルバッテリーのおすすめはコレ! アマゾン人気「10,000mAh級」最新モデルをガチ比較

Anker PowerCore+ 10050

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内蔵バッテリー

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基板

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仕様&検証データ

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放電グラフ

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負荷テスト結果(4.5V)

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総合評価 ★★☆☆☆(2点/5点)

Anker製モバイルバッテリー『PowerCore』に「+」の付いた『PowerCore+』シリーズは、QC(Quick Charge)2.0対応ということで電源コントローラーが一新。残量インジケーターのLED表示が10ポイントと細かく、残量がより掴みやすくなっている。 充電入力がQC2.0対応なので、対応ACアダプタを使用すればより短時間での充電が可能となるようだ。

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QC2.0対応バッテリーは今後に期待?

anker10050_03a▲左から新型電源コントローラ「HOLTEK NTMP2014-3」、可変電圧対応 DC-DCコントローラー「MPS MP9428」、識別ICの新顔「FINTEK F75299」

『Anker PowerCore+ 10050』の肝心な給電性能だが、QC対応DC-DC回路の特性なのか、負荷試験の結果が良くない。ノイズが多く、負荷0.83Aで4.5Vを割ってしまった。過電流保護は 2.9Aほどなので、2.4A充電を行なっても出力がオフになることはない。ただし、充電中の音楽再生において音質への影響が心配だ。

充電属性の識別ICには、QC2.0対応にともない、新顔の「FINTEK F75299」が搭載されている。 QC規格は、Apple型のような供給可能電流を属性IDとしてあらわすだけの方式ではなく、接続機器側の要求により供給電圧を5V以外の9V、12Vに切り替えて効率よく充電する仕組みだ。例えば、同じ1.0Aであっても、5Vの時の電力は 5Wだが、12Vに電圧が上がれば 2.4倍の12Wの電力で充電することができるようになるというわけだ。

と、革新的な方式ではあるのだが、モバイルバッテリーで適用するケースでは却って効率が悪くなる場合もある。

充電されるスマホ側のバッテリーはリチウムイオンなのだから、どのみち単発3.7Vか直列で7.4Vのはずなので、実際のところ3.7Vのシステムでは入力5~12Vを降圧して充電、7.4Vのシステムは5V入力なら昇圧、9V以上では降圧して充電するということになる。 当然、DC-DCコンバータ回路で降圧や昇圧するごとに変換ロスが発生するので、途中の電圧変換はなるべく無いほうがよく、昇圧変換は降圧変換よりも効率が悪い。

一方、モバイルバッテリー側も大元の入れ物(バッテリー)が3.7Vか7.4Vのどちらかなのであるから、3.7V → 5V → 3.7Vや、3.7V → 9V → 7.4Vのように、わざわざ昇圧して、スマホ側でまた降圧するというようなQC2.0のための無駄な電圧変換を余計に行なっていることになる。 少なくとも途中に昇圧は行ないたくないものだ。

QC2.0は、充分な供給源を持つACアダプタからの充電で使用するのがもっとも効果的だろう。 モバイルバッテリーにおいては、5V供給のケースではバッテリーセル7.4V駆動が安定している例からすると、少なくとも、セル3直列の11.1V駆動くらいはカマしてもらわないとQC2.0本来の恩恵は授かれないように思える。

また、このQC2.0対応がノイズ性能を悪化させているようだ。QC2.0規格では供給電圧を変更できる回路を構成しなければならないが、一般に電圧可変できる回路で出力ノイズを抑えなければならない場合、それぞれのスイッチング周波数に適応した相応のフィルタ回路が必要になる。テストは5Vのみであったが、あるいは12Vモードなど5V以外での供給では違ったノイズ特性が観測されるかも知れない。

今回、唯一のQC2.0供給機能をもったモデルだが、テスト評価は★2とさせていただく。今後の進化を期待するとしよう。