【Steam】またもクソゲー酷評! ゲーム開発SLG『マッドゲームタイクーン』で業界リアルを味わう(涙)
世界中のゲーマーたちが愛用するPCゲームダウンロードポータル「Steam」。とにかく頻繁にセールが実施され、人気作も最新作も安くゲットできるオトクなサービスですが、配信タイトルが超膨大なせいで、どれで遊んでいいのかわからない! そこでSteamマニアな筆者が、いままでプレイした中からおすすめのタイトルをご紹介。本日はシミュレーション『マッドゲームタイクーン(MAD GAMES TYCOON)』です!
Steam入門におすすめの10本まとめバックナンバー
・Steamのはじめ方
・第1集の10本はこちら
・第2集の10本はこちら
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『マッドゲームタイクーン(MAD GAMES TYCOON)』インフォメーション
・ジャンル:シミュレーション
・日本語対応:対応(UI)
・デベロッパー:Eggcode
・パブリッシャー:Eggcode
・価格:1,480円
・ダウンロードはこちら
ついついクソゲーを作ってしまう
ゲーム会社を立ち上げ、様々なゲームを作っていくシミュレーションが『マッドゲームタイクーン』。ゲーム業界をリアルに感じられる作りになっている上、「民天堂のムヮミコン」やら「インテルビジュアル」など、作中に出てくるゲーム機は現実のものをモデルとしており、笑いながら遊べるのでオススメだ。公式で日本語に対応しており、前は翻訳がアヤシイところもあったものの、今はかなり改善されているので違和感なく楽しめる。
あなたのゲーム会社はガレージに机を置いたところからスタートする。牧歌的だった1980年代前半の海外ゲームシーンを忠実に再現していて目頭が熱くなってしまう。
ゲームの中でゲームを作るというのは不思議な気分だが、操作は簡単。「パズル」「経営シミュレーション」「格闘」などゲームの「ジャンル」や、「ウイルス」「ホスピタル」など「題材」を選択。どの機種向けに開発するかを決め、「グラフィック」や「サウンド」などの「仕様」を定め、あとは放っておけばいい。
時間経過と共にスタッフが作業をしてくれ、しばらくすればゲームが完成。パブリッシャー(販売会社)に卸せば、あとはどれだけ売れるかを眺めていればいい。最新の仕様を使い、流行の題材をネタにしていれば売上もアップ。
映画やドラマなどの版権を買い、原作モノゲームにすればさらに倍率ドンも夢ではない。儲けたお金で人員や機材を増やし、新たな仕様や題材、ジャンルを研究し、次回作に備えるのだ。
筆者が作ったゲーム会社の場合、流行のパズル系ジャンルで原作モノのゲームを連発し、最初こそ大もうけができた。同じ版権を使えなくなるまで何度も使い回し、新技術なんて無くてもやっていけるだろうと考えていたのだ。
しかし、時代は進んで「RPG」や「格闘」などの新ジャンルが誕生し、「スプライト」や「スクロール」などの新技術も勃興。旧態依然のテキストベース(文字を組み合わせて絵に見立てる)でビープ音を鳴らしている筆者のゲームは時代遅れとなったのか、急激に売上を落とした。絶賛していた評論家たちも「これぞクソゲーオブザイヤーだ」などと口を揃えて酷評する始末。慌てて版権を買って過去のヒット作と同じジャンル・題材のゲームを作ったり、人を雇って新技術の研究を開始したが後の祭り。
結局、売上が回復することはなかった。クソゲーメーカーの末路としては実にリアル。なぜクソゲーが生まれてしまうかが身を以て理解できたのだ。
<参考リンク>
・Steam
・Steam|マッドゲームタイクーン(MAD GAMES TYCOON)
※本コーナーでは著者おすすめのゲームを紹介していますが、「このゲームを試してみてほしい!」という毒味のご要望がございましたら、mitokのTwitterアカウントまでメンションしてください!(人身御供になってみるかもしれません)