【Steam】橋梁建設を物理シミュレート! 『ブリッジ・コンストラクター メディバル』の面白さは崩れない!!
世界中のゲーマーたちが愛用するPCゲームダウンロードポータル「Steam」。とにかく頻繁にセールが実施され、人気作も最新作も安くゲットできるオトクなサービスですが、配信タイトルが超膨大なせいで、どれで遊んでいいのかわからない! そこでSteamマニアな筆者が、いままでプレイした中からおすすめのタイトルをご紹介。本日は橋梁建設シミュレーション『ブリッジ・コンストラクター メディバル(Bridge Constructor Medieval)』です!
Steam入門におすすめの10本まとめバックナンバー
・Steamのはじめ方
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『ブリッジ・コンストラクター メディバル(Bridge Constructor Medieval)』インフォメーション
・ジャンル:物理シミュレーションパズル
・日本語対応:対応(UI・字幕)
・デベロッパー:ClockStone
・パブリッシャー:Headup Games
・価格:980円
・ダウンロードはこちら
丈夫な橋から強度ギリギリの違法建築まで、橋を作りまくる物理シミュレーション
板や柱、石材など、様々な材料を駆使して橋を作り、荷馬車や兵隊を無事に渡らせるのが『ブリッジ・コンストラクター メディバル』。厳密な物理シミュレーションに基づいた橋梁建築シミュレータといったところだろうか。
本作では、橋を構成する部品のそれぞれが物理法則に則った挙動をするため、考え無しに作った橋ではどこかに荷重がかかりすぎ、そこから崩壊する。「橋なんてガケの間に板を渡せばそれで済むんでしょ」などという筆者の如き甘い考えは、文字通りにガラガラと崩れ去るのだ。
兵隊よりは荷馬車の方が重いし、一台の荷馬車ならギリギリ通れても、短い間隔で二台目がさしかかると耐えきれずに崩れていくようなケースもある。ステージによっては敵が巨石を放ってくることも。
作った橋が荷重に耐えられるか否かは、実際に荷馬車を通行させてみないと分からない。
荷重のかかった部品は赤く表示されるのだが、敵の攻撃があるステージでは着弾のたびに橋がきしんで真っ赤になるのが恐ろしい。甘い見積もりで作った橋がバラバラになり、悲鳴と共に荷馬車が谷底へ消えていく様は哀しいと同時になぜか笑えてしまう。
クリアするためには、重みを上手く分散できるよう、橋の形と長さに応じて、柱や梁をきっちりと設置していかなければならない。橋の作り方はチュートリアルで学べるため建築学を修めている必要はないのだが、負荷を分散して丈夫な橋を作ろうとすると、「柱から梁を延ばす」「距離が長すぎる場合はロープを使った吊り橋とする」「柱が立てられない場合は梁を三角形に組み合わせてアーチを作る」と現実にある橋と似た構造になっていくのだからリアルだ。橋がなぜあのような形になっているのかが体感でき、日常生活で橋を見る目が少し変わるだろう。
「板」よりは「柱」、「柱」よりは「石材」の方がより大きい荷重に耐えられるが、丈夫な材料ほど高価だ。ステージ毎に使える予算は限られているし、少ない予算で橋を作った方が評価は高くなる。自然と、部品をできるだけ減らし、高価な材料を使わずにどこまで安く上げられるか……という追求が始まる。
極端な話、荷馬車が通り過ぎた後であれば崩壊しても全然オッケー。かくして、利益至上主義による違法建築がまかり通り、崩壊する橋を尻目にプレイヤーはハイスコアを上げてトンズラすることになる。そうした意味でも、世の中の仕組みが学べるのだ(?)
<参考リンク>
・Steam
・Steam|Bridge Constructor Medieval
※本コーナーでは著者おすすめのゲームを紹介していますが、「このゲームを試してみてほしい!」という毒味のご要望がございましたら、mitokのTwitterアカウントまでメンションしてください!(人身御供になってみるかもしれません)