ファミコン作曲テクまで披露! 新作ファミカセ『8BIT MUSIC POWER』の豪華メンツすぎる発売記念ライブをレポートするよ!!

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21年ぶりの新作ファミコンカセットとして話題を集める『8BIT MUSIC POWER』。その発売を記念して、2月13日にコンサート「8BIT MUSIC POWER LIVE」が開催された。開催場所は、AKIBAPOP:DOJO秋葉原スタジオ。

『8BIT MUSIC POWER』参加ミュージシャンが集い、レトロゲーム好き・ゲーム音楽好きにはたまらないゴージャスなコンサートになっていた! もう、レトロゲーム音楽のフェスと言っても過言ではない内容!

さっそく、その様子を詳しくレポートしていこう!!

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まずはプロデューサー・RIKI氏の挨拶。開催にいたるまでの裏話なども飛び出した。

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ライブの一発目は、チップチューン界の大御所・Hally氏。チップチューンというのは、実際のゲーム機を用いて演奏する音楽ジャンルで、この日もファミコンを操り、熱演を見せてくれた。

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2人目は、『プリンセスメーカー』、『夢幻戦士ヴァリス2』などで知られる梶原正裕氏。ここでは何と、実機のPC-98(!)を用いての演奏が披露された。当時のFM音源&シーケンサーソフトでのプレイは激レア!

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そして、『チャレンジャー』『スターソルジャー』などを手掛けた国本剛章氏が登場。「キノコ国本のなんちゃって8bit MUSIC講座」と題して、ファミコンで作曲する際のテクニックを解説した。『スターソルジャー』を例に、「いかに少ないパート数(同時発音数)で、華麗な音楽を実現するか」を披露したのだ。初めて聞くテクニック! マニアにはうれしすぎる!!

会場がいったん明るくなり、『ゼビウス』『マッピー』『ディグダグ』などのグラフィックを作った小野 Mr.Dotman 浩氏が登壇。国本氏、RIKI氏とともにトークタイム。レジェンドの出現に、会場が沸いた。

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再び会場の照明が落とされ、Tappy氏が登場。『8BIT MUSIC POWER』でもひときわテクニカルにファミコン音源を使いこなし「ファミコンでこんな音が出るの!?」と驚かせてくれたアーティストだ。この日は、何とMSXを用いて、チップチューン演奏の粋を聴かせた。

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次のヨナオケイシ氏は、『あすか120%』、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』、『神咒神威神楽』などなどX68000時代から数々のPCゲームに参加してきたミュージシャン。さまざまな自作曲を織り交ぜながら演奏し、ファンを歓喜させていた。

『魔法少女リリカルなのは』などアニメの楽曲で知られる佐野広明氏は、その場限りのぶっちゃけトーク(?)とともに、様々な事情でお蔵入りしていた自作曲の一部を披露!

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終了時刻も近づき、満を持して登場したのが『ディグダグ』、『ゼビウス』などの慶野由利子氏。『8BIT MUSIC POWER』収録の自作曲「EIGHT BIT JUNGLE」を題材に講演を行った。冒頭の数秒を、テンポを10分の1に落として流して解説するという、超高密度な内容!

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ライブ演目のラストは、『サマーカーニバル’92 烈火』、『ちびまる子ちゃん』シリーズなど、多数のゲームで音楽を手掛けてきた塩田信之氏。『8BIT MUSIC POWERT』収録の「TESTPATTERN」をアレンジしつつ、じっくりと8bitサウンドを聞かせた。

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最後の最後に、ミュージシャンだけでなくプログラマーやグラフィッカーまでそろって舞台挨拶。さらには、観客として見に来ていたZUN氏(上海アリス幻樂団)が舞台に招かれるというサプライズも!

13時から16時までということで、たっぷり3時間。長丁場のようだが、詰め込みに詰め込んだ濃密な時間で、あっという間に過ぎていた。観客も「当時の子供たち」な大人の面々がメインで、ものすごい一体感。今回は『8BIT MUSIC POWERT』の発売とともにライブチケットが完売したため、参加できなかった方も多かったはず。ぜひまた、このようなイベントを開催してほしいところだ。

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『8BIT MUSIC POWER』裏話!? ゲーム音楽界のレジェンド・慶野由利子&国本剛章インタビュー!

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