長崎が幻想タウンと化す『ランタンフェスティバル』の浮世離れした美しさ
ただいま長崎がランタンの灯りいっぱいの幻想タウンと化していることはご存知でしょうか? 春節(旧正月)を祝う祭り『2016長崎ランタンフェスティバル』によるもので、およそ15,000個の中国ランタン(中国提灯)が街を絢爛豪華に彩っているんです。その光景、このうえなく幻想的。開催期間は2月8日(月)から2月22日(月)までなので、終了まで一週間を切ってしまいましたけど、行けるなら行っといたほうがいい、実に稀有なお祭りですよ!!
長崎ランタンフェスティバルってなんぞ?
春節とは中国の旧暦で1月1日のこと。旧正月が中国人にとってめっちゃ大事な日なのは有名ですね。長崎ランタンフェスティバルは、そんな春節を祝う行事として長崎新地中華街の人々が始めた祭りが起源。1994年以降に現在の名称になり、規模を拡大して今に至ります。2週間の開催期間中、長崎市内では至るところに提灯型のランタンとランタンオブジェが飾られ、その極彩色が街を華やかに彩ります。
祭りの詳細は公式サイトで確認できます。期間中は「媽祖行列」「皇帝パレード」「中国獅子舞」「龍踊り」などのイベントが祭りを盛り上げるので、ぜひスケジュールを確認して現地に足を運んでみてもらいたいところ。本レポートでは、ちょいと祭りの様子を写真に収めてきたので、主にランタンの様子をご紹介いたしましょう。
写真で見る長崎ランタンフェスティバル
さまざまなイベントが開催される新地中華街会場へと向かう通りは大賑わい。途中、露店で買い食いしながら進むわけですが……
頭上を覆う提灯型ランタンの数がすごい! 眼前に広がる光景が幻想的すぎて現実感を消失しそうになります。
途中、意味ありげなシーンを示す電飾アートがあったり(意味、あるんです! ※後述)。
いろいろな提灯が。春節では「福」の字を逆さにした倒福の提灯も多く見かけますね。倒福は福が来ることを意味するのだとか。
長崎新地会場へはこのような門をくぐって入場。幻想的な世界への入り口です。
長崎ランタンフェスティバルの特徴は、無数に連なる提灯型ランタンだけでなく、人型や動物型のランタンオブジェも楽しめるところ。こちらは美髯公・関羽雲長と愛馬・赤兎馬ですね~。これがめっちゃでかいんです。
見上げれば、テントを埋め尽くすランタンと鶴。
鳳凰ですかね。
会場に至る通りにも鯉のモチーフがありましたが、中国には、龍門(急流)を越えた鯉が龍となるという伝説があるそうで。登竜門の由来ですね。
そんなわけで至る所、縁起を担ぐように龍のランタンオブジェが見られるわけです。期間中、長崎市内にはどれだけの龍がいる? ちなみに龍は皇帝、鳳凰は皇后をあらわすらしいです。
で、個人的に気に入ったのは金魚のランタンオブジェ。
色とりどり、さまざまな種類の金魚が宙を泳いでます。出目とかも。
象が。だいぶシュールな雰囲気の動物ランタンが多くありまして、
シロクマ!
パンダ!
その子ども!? 目つきがっ。
群れてる!
眩しいぞ!
眩しすぎるぞ!!(個人的にもっとも印象に残った孔雀ランタン。発光レベルがパネェですたい)
なんだか頬が緩みます。
関聖帝君(関羽のこと)を祀る祭壇には多くの人がお参りに訪れます。この祭壇、なかなかにインパクト大な構成なので、ぜひその目で確かめてほしいと思います。
長崎ランタンフェスティバルは2月22日(月)が最終日ですよ!
▲長崎に行ったら、ついでに地酒『六十餘洲』もどうぞ。日本酒が好きになれそうな落ち着いた味わいといいますか(御飯にて)。