【Web漫画】ドール&ハンクラ沼の世界がよくわかる? 『はんくら日和』は結構ディープなエッセイ風ショートコミック!
日々更新されるWebマンガ。大手出版社も本腰を入れ始め、その量たるやハンパな数ではなくなってきた。いくら我らがマンガ大好きジャパニーズだとはいえ、すべてを追いかけるには時間がいくらあっても足りないことだろう。積んどくことができない媒体なのも悩ましいところ。そこでmitokでは絶対に外せない注目作品を定期的にご紹介。Webマンガ、これを追うべし!
佐野まさき『はんくら日和 ほんの出来心ではじめました』WEBコミックアクション連載
自分好みにアイやウィッグを交換できるカスタムドールの世界は、ドール沼とよくあだ名されるほどディープでハマるとヤバい趣味。そこは本サイトのドール連載でもご紹介したとおりですが、ドール趣味を始めたら撮影小物やドールハウスなどのミニチュア制作にドール服作りと、手芸やハンドクラフトの方面にも手を出すことになり……と連鎖式にハンクラ沼にもズブズブはまる人も多いのだとか。そのあたりのぶっ濃い世界を描いた、珍しいエッセイ風ショートコミックが本作です!
主人公はオタクなアラサーOL・なぎ。突然父親から美形男子のキャストドールを送りつけられ、いきなりのお迎え初体験。オタ友・つなの指南を受け、ドールイベントで右往左往したりドール服を作るうち、本格的にハンクラ熱が高まってきてしまい……!?
基本は「こういう趣味の世界がありますよ」という紹介を主とした、ライトな体験談風ショート漫画。「ドールの高価さと種類の多さとヅラが外れることにビビる」「ドールイベに来たものの服のサイズが分からず展示の小物を見て回って作りの細かさにただ圧倒される」などのドール初心者あるあるを枕に、デザインフェスタ初参加から池袋の手芸店巡り、レザークラフトのワークショップ体験まで、回を追うごとに濃い内容になっていきます。
なにしろディープで門外漢はビビるしかない世界だけに、漫画でさらっと斯界の豆知識やイベントの雰囲気と肌感、体験してみて分かる楽しさやビビるポイントなどを知れるのは結構便利で貴重かも。興味はなくもないけれど……と恐る恐る沼の底を覗いてる人にオススメです!
『はんくら日和』掲載情報
・作者:佐野まさき
・掲載メディア:WEBコミックアクション