【ガチ検証】LED電球を買うならどれがおすすめ? 6モデル(40形相当)の性能を調べてみた
LED電球って何を基準に選んでますか? だいたいが「価格」なんじゃないかと思います。白熱電球や蛍光灯と比べて、かなり高いですからね。ランニングコストが格段に安いと言われても、イニシャルコストはできれば下げたいですし。そこで電機メーカー各社のLED電球にどんな差があるのか、ガチ検証でおなじみハンダマスターかしま氏にチェックしてもらいました。
かなり細かい検証となりましたが、ハンダマスター視点で選ぶならいったいどの製品がおすすめなのでしょうか!?
チェックしたLED電球について
LED電球は「40形相当」「60形相当」「100形相当」などの指標が記載されたものが多いが、本検証では「40」をピックアップ。対象とした製品は、家電量販店で比較的購入しやすいものをチョイスした。製品ラインアップは下記のとおり。表中のスペックは公称値、価格はAmazon.co.jpでの販売価格(2016年3月24日時点)。
- パナソニック(型番LDA5l-G/K40E/S/W) ¥849
- 三菱電機照明(型番LDA4L-G/40/S-A) ¥1,418
- 東芝ライテック(型番LDA5L-G/40W) ¥1,220
- アイリスオーヤマ (型番DA5L-G-4-T1) ¥1,260
- ELPA(朝日電器)(型番LDG5L-G-G211) ¥1,387
- オーム電機(型番LDG5L-G AH9) ¥1,071
以下、けっこう長いので結論を知りたい方はこちら!!(最終ページに飛びます)
検証方法
① 明るさ検証
電球から直下方向 1m の距離の明るさ(lx)を照度計で計測 (灯体の設計によって光りの広がり方が違うため、共通の一般的な位置で計測)。
② 消費電力検証
100V部とLED部に電流計を接続し、電流値から消費電力と電源効率を算出。検証にはKEYSIGHT社製34461A 6.5桁デジタルマルチメータ(DMM)を使用。
③ 電圧変動検証
LED部の電圧をオシロスコープに接続し、電圧変動(リプル)と交流成分の周波数を計測。
④ 分解検証
各部の作りやデキの良し悪しをハンダマスターの主観で検証。
そして、検証した結果を以下のようにまとめた。
LED電球(40形・6メーカー製品)検証結果まとめ
表は実測項目をまとめたもの(各項目の説明ついては下記参照)。次ページからは各LED電球の検証結果を掲載しているが、結論だけチェックしたければこちらへアクセスしてほしい。
実測照度(lx・ルクス)
電球直下 1mの距離の明るさ
実測電流AC(mA AC)
AC100Vでの消費電流(真の実効値)
実測電力AC(W)
上記の電流値×電圧(100V)
LED供給電圧(V)
LED基板+−間の電圧
LED実測電流(mA DC)
LED基板+−に流れる電流
実測電力DC(W)
LED供給電圧×LED実測電流
電源変換効率(%)
(実測電力DC÷実測電力AC)×100
LED Vf
LED1チップあたりの電圧、LED供給電圧÷LED個数。
リプル電圧(Vp-p)
LED供給電圧の変動値の最大・最小の差(幅)。小さいほど良い
リプル周波数(Hz)
LED供給電圧の電圧変動の周波数。検出されないか、高いほど良い
※本企画の検証結果はすべての商品で同様の結果を保証するものではありません。個体差等により結果が異なる可能性を踏まえたうえで、購入する際の一材料として参考にしていただければと思います。また分解等の検証は専門知識を持つ者が行なっております。真似しないようご注意ください。