【Steam】美的で哲学的なローグライクパズル! 『Road Not Taken』が放つ不思議な魅力とやり込み性
世界中のゲーマーたちが愛用するPCゲームダウンロードポータル「Steam」。とにかく頻繁にセールが実施され、人気作も最新作も安くゲットできるオトクなサービスですが、配信タイトルが超膨大なせいで、どれで遊んでいいのかわからない! そこでSteamマニアな筆者が、いままでプレイした中からおすすめのタイトルをご紹介。本日はローグライクパズル『ロード・ノット・テイクン(Road Not Taken)』です!
Steam入門におすすめの10本まとめバックナンバー
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『ロード・ノット・テイクン(Road Not Taken)』インフォメーション
・ジャンル:ローグライク+パズル
・日本語対応:対応(UI)
・デベロッパー:Spry Fox LLC
・パブリッシャー:Spry Fox LLC
・価格:1,480円
・ダウンロードはこちら
やり込めるローグライク要素と切ない物語が魅力的
シンプルで親しみやすいパズルに、ローグライク的な揺らぎとRPG要素を加えた野心作『Road Not Taken』。公式で日本語対応している。
舞台は雪に閉ざされた極寒の村。吹雪がひどくなり、親と子がはぐれるようなことになったら、主人公であるレンジャーの出番である。レンジャーを操作し、迷路の中に散らばった子供たちを親の所へ連れて行く。15年という限られた時間の中で、誰を伴侶とし、どんな生き方をするのか……という少し哲学的な物語も魅力だ。
パズルゲームというと、複雑なルールと、一手間違えただけで息詰まるような超絶難易度を想像してしまうかも知れないが、本作はローグライク的な揺らぎとRPG要素のおかげで遊びやすくなっている。
子供を助けるためには、レンジャーの特殊能力である念力を使いこなす必要がある。念力はレンジャーの周囲にある障害物や子供を掴んだり、投げ飛ばしたりすることが可能。うまく使って障害物をどかせ、子供を親の元へ運んでいくのだが、「エネルギー」という要素がゲームを奥深くしている。
「エネルギー」はモノを掴んだままで移動すると減少していき、ゼロになると攻略失敗となってしまう。逆に言えば、子供や障害物を掴んですぐに投げ飛ばせば「エネルギー」を浪費せずにゲームを進められるというわけだ。障害物をうまく使って「エネルギー」を節約する華麗な攻略も目指せるし、どうしても難しいなら「エネルギー」の浪費を覚悟で、子供を掴んだまま運んでしまうようなゴリ押しもできる。
一周のプレイは15のステージから成り立っているのだが、余った「エネルギー」は次のステージに持ち越すことができるため、後々に備えて貯め込んでおくような戦略も立てられる。ステージの構成やアイテムの配置はランダムで、繰り返し遊ぶことができる。中でも重要なのがアイテムで、「エネルギー」の回復量を上げたり、マップ上の親の数を増やしたりと、様々な種類が存在し、パズルの難易度を下げてくれるため、アイテム収集も楽しい。
ステージの合間には村人と触れあうこともできる。パズル中に手に入れたアイテムをプレゼントすることで好感度を上げ、結婚することもできるのだ。村人はツンデレから素朴系まで個性的で、それぞれに好みのアイテムがあったりする辺りはギャルゲーっぽい。15年という限られた時間で誰を伴侶とし、どんな生き方をするのか。哲学的でドキリとさせられる会話と合わせて、不思議と魅せられてしまうゲームなのだ。
<参考リンク>
・Steam
・Steam|Road Not Taken
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