【保存食】水だけで調理できるゴハン&パスタが便利だった! お湯が沸かせない状況で活躍しそう
アウトドアショップに足を運ぶと、登山の携行食にもおすすめとして種々の保存食が販売されています(アルファ米とか)。水だけで混ぜご飯ができるの? パスタも? とちょっと驚き。まぁ、実際の山頂ではお湯を沸かすケースがほとんどだと思いますが、試しに「水だけで作った保存食」を食べてみることにしました。
熱湯で作った場合と何が違うのでしょうか?
お湯不要! 水だけでも60分でOK
今回は試しにサタケの保存食「マジックライス」シリーズから『五目ご飯』(340円税別)を選んでみました。マジックライス、いわゆるアルファ米ですね。炊き上げたごはんを熱風などで乾燥させたもの。水を加えると元に戻るそうな。
熱湯なら15分、水なら60分で出来上がり。カロリーは一食384kcalです。
超簡単だけど作り方をおさらい
調理方法を一応確認しておきましょう。開封したらスプーンと乾燥剤を取り出します。
水を内側の指定線までそそぎます。お湯はいらない。お湯でも作れるけど、今回はお水で。
よ〜くかき混ぜましょう。
開封口を閉じて60分待つことにします。
同じように保存食「マジックパスタ」シリーズの『ペペロンチーノ』もお試し。こちらは水を加えて20分待てばOKです。
水で調理、熱湯で調理、どう違う?
マジックライス『五目ご飯』とマジックパス『ペペロンチーノ』をそれぞれ水と熱湯で調理してみました。その結果は……!
マジックライス『五目ご飯』の場合(1食384kcal)
左が熱湯調理(15分)と右が水調理(60分)のもの。
- 水調理も熱湯調理もご飯がかたいようなことはない
- お米の食感はぼそぼそしている(パサパサじゃない)
- 熱湯調理のほうが食材の香りをちゃんと感じられる
というとろですかね。水だけでご飯が仕上がるんですね。時間が経ってちょっと硬くなったコンビニおにぎりみたいなお米でしょうか。熱湯調理のほうが食材個別の香りが感じられますが、味については大きな差はないように思います。
マジックパスタ『ペペロンチーノ』の場合(1食207kcal)
左が熱湯調理(3分)と右が水調理(20分)のもの。
- 熱湯調理も水調理も指定時間でちょうどいいやわらかさに
- 熱湯調理のほうが香りが強い感じ
こちらもマジックライスと同様の結果ですね。水だけでちゃんとパスタが仕上がりますし、熱湯と水とで大きな差はなく味わえます。ちなみに、水は指定よりちょい少なめにしたほうが味が濃いめになるかも(ペペロンチーノの場合は余分な水分があると微妙)。
結論:水調理でもイケる!
- 水調理は時間がかかるけど、芯が残るようなことなく、食べやすい仕上がり
- 風味は熱湯調理のほうよく感じるけど、水調理でも激しく落ちることはない
- お湯を沸かせない状況下でご飯が食べられるのはうれしい
- 登山にも防災保存食にもアリ
冷たい水でもちゃんと出来上がる点には驚きました。水で作るのはどうしてもお湯を沸かせない状況下のみでしょ~と思っていましたが、今後の登山では山頂手前で水を入れて、登頂して即ご飯! というのもアリだなと思いました(面倒そうだけど!)。もちろん非常食として常備するのもいいでしょう(今回試したサタケ製品の保存期間は5年間)。非常食というと乾パンがすぐに浮かんできて、ご飯やパスタは炊飯環境がないと難しい……という認識は改めてもよさそうですね。
▲山頂で食べるものはなんでもおいしい(笑) 滝子山山頂より
ちなみに保存食はその製法によって調理時の仕上がりが異なります。今回はサタケの「マジックライス」「マジックパスタ」を試しましたが、他にもいろいろな商品があるのでお好みのものを探してみるとよいでしょう。
あたたかいご飯が食べられるに越したことはないので、ガスストーブなどのアウトドア向け調理器具を用意しておくのもよいかと思います!(写真のガスストーブは『ジェットボイル』)。
以上、味ではなく、「水で調理できるご飯&パスタの利便性」を確認したレビューでした!
<参考リンク>
・サタケ|マジックライス