【Web漫画】迫力のロボ+警察SF『アクティヴレイド-機動強襲室第八係-』コミカライズ版は二期に備えて読んどくべし!

manga20160510

日々更新されるWebマンガ。大手出版社も本腰を入れ始め、その量たるやハンパな数ではなくなってきた。いくら我らがマンガ大好きジャパニーズだとはいえ、すべてを追いかけるには時間がいくらあっても足りないことだろう。積んどくことができない媒体なのも悩ましいところ。そこでmitokでは絶対に外せない注目作品を定期的にご紹介。Webマンガ、これを追うべし!

植田耕平『アクティヴレイド-機動強襲室第八係-』 少年ジャンプ+連載

アニメやゲーム・小説のコミカライズ作品といえば、大体お話の内容は原作に準拠していて、新人漫画家さんが作画を手がける例が多め。単体でフックする個性的な作品がちょい少なめで、掲載媒体も普段あんまり馴染みがない角川系列の月刊誌でWebじゃ試し読みオンリーだったり、メディアミックス展開の中では正直影が薄くなりがちかも。そんなアニメコミカライズをどういうふうに展開するか、というポイントでちょっと注目なのが『アクティヴレイド』の漫画版です。

舞台は復興作業用の高出力パワードスーツ「ウィルウェア」を使った凶悪犯罪が多発する、近未来の東京。ウィルウェア犯罪に対抗すべく、同じくウィルウェアで武装した特殊部隊「機動強襲室第八係」――通称ダイハチが警察公安課にて創設された。ダイハチに配属された女性警部補・花咲里あさみは、そのメンバーの破天荒ぶりに辟易! 部隊を更生させるべく意気込む花咲里だったが、多発する事件は混迷の度を増していき……

ってな『機動警察パトレイバー』風のロボットSF+ポリスアクションなオリジナルテレビアニメを、『コードギアス』シリーズなどで知られる谷口悟朗総監督が手がけて話題を呼んだ『アクティヴレイド』。漫画版はアニメ準拠のストーリー、新人漫画家さんによる作画など、ひとまずはよくあるタイプのコミカライズ作品ですが、アニメ第1話最速放送日と同日の連載スタートでバッチリ足並みを揃え、掲載媒体も珍しく無料で読めるWebコミック誌の少年ジャンプ+。出版社主導でないオリジナル作品のメディアミックスとして、宣伝手法とメディア間の連携をきっちり考えたコミカライズ展開が、地味ながらちょっと新しい一例なのです。

隔週更新で現在はアニメ第2~3話辺りの内容に差し掛かったところ。連載スピードはちょい不満だけど、警察組織を縛る法的制約や関係各所との摺り合わせといった情報量の多いドラマを、漫画でじっくり味わい直すのにぴったりな描き込み具合の丁寧さ。ファインファミリアのバッテリー切れ強制パージによるあさみのお色気シーンなど、ちょっとした改変もツボをおさえてファンも満足間違いなし! Web媒体でのコミカライズ作品としてはバックナンバー全話無料&休載せずしっかり定期更新してること自体も実は貴重です。7月スタートのアニメ第2期へのつなぎとしても、復習がてら楽しみつつ追いかけていけるのが嬉しい一本なのです!

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『アクティヴレイド-機動強襲室第八係-』掲載情報

・作者:植田耕平
・掲載メディア:少年ジャンプ+