ファンシーすぎて買えない? 「ダンボーのモバイルバッテリー」を検証したら10000mAhクラス最強だった

検証① 持続時間(4.5V終始時間)

バッテリーに5.0V/2.0Aの負荷をかけ続け、終止電圧(バッテリー充電1回分の寿命となる目安の電圧、モバイルバッテリーの場合は4.5V)に下がるまでの時間。1回の充電でもっとも長く使えるモバイルバッテリーの指標となる。

batterytest▲電子負荷回路にシグナルジェネレータで生成した負荷制御電圧を入力、実電流と充電電圧をデータロガーで収集。

検証② 開始60分経過時点の電圧

モバイルバッテリーが余力を残している60分経過時点において、高電圧を維持できているかを確認。高電圧を示す製品は内部抵抗が低く、高電流を継続して流せる=長時間パワーを維持しているモデル、ということになる。

検証③ 最大供給電流

どれだけの電流(A)を流せるのか。流せる電流容量が大きいほどよいが、無駄に大きすぎても充電へ使われる電流には上限があり、バッテリーも不必要に大きなものが必要となる。最大供給電流は、充電デバイスの充電容量の合計値以上は欲しいところ。1.0Aと2.0Aポートがある場合は合計3.0A以上必要ということだ。

検証④ バッテリー容量の実測値

終止電圧4.5Vになるまでの電流記録の合計を、1時間(3,600秒)と抵抗値2.5Ωで割って算出した。この計算によって各製品の実測容量を「1時間に流すことのできる電流の値」で示している。mAh(ミリアンペアアワー)の値に換算したと考えてもらってよい。組み込まれているDC-DCコンバーターの効率によっても変わってくる。

検証④ 分解テスト

内部構造、部品を検証する。ひ弱な部品の使用の有無、充電池の接続配列のほか、microUSBコネクタの固定強度もチェックした(同コネクタは小さく、挿入方向が決まっており、無理な力が加わるとハンダが剥がれて筐体の中に落ちることがあるため)。

充電器の識別の仕組み

USB信号線D+、D−に印可する電圧によって充電電流が決定される。

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表の見方(下記の表はサンプル)

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  • 60分後電圧 負荷を与えはじめてから 60分経過した時点の供給電圧。使い始めの高めの電圧ではない、連続運転時の通常電圧と見ることができる。
  • 実測容量 抵抗負荷での電圧の時間積算値。 ロガーで電圧を 1秒おきに集録しているので、終止電圧(4.5V)までの電圧の総和を1時間(3,600秒)と抵抗値(2.5Ω)で割った値が mA/hの近似値となる。
  • 3.7V換算容量 上記の5V実測容量の 3.7/5.0の値。3.7V供給だったら何mA/hになるのかの換算値。カタログに書いてある 13,500mAhなどの数値は 3.7Vでの容量値だ。
  • 公称容量 販売カタログに記載してある電池の容量 mA/h
  • 容量差 3.7V換算容量と、公称容量の差率
  • 4.5V終止時間 抵抗負荷放電を行い、最初に出力電圧が 4.5Vを下回るまでの時間。電圧ノイズが大きい場合、まだ電池残量があったとしてもノイズが 4.5Vに振れた時点で終了となることもある。
  • 1Ah価格 1A/hあたりの価格。バッテリー容量のお得度が判る。 少ないほどお得。
  • 規格電流値 接続した機器が規格的に使用しうる電流値の合計。 android系 short属性は 1.5Aでカウント。始終この電流値が流れる訳ではなく、充電が進むにつれ減少してゆく。
  • 最大供給電流 電子負荷テストで疑似負荷を与え、最初に 4.5Vを下回るポイントの電流値。実測容量の判定同様、ノイズが大きいとあっけなく終了となることもある。
  • 電流スコア 規格電流値と最大供給電流の差(%)。100を下回ると、必要な性能を満たしていないことになる。 規格電流値がフルに使用されることはほとんどないかも知れないが、気持ち的に 120以上は欲しいところ。
  • 容量スコア 実測容量と公称容量の差(%)。100を下回ると公称容量以下ということになるが、実際はDC-DCコンバーターの電圧レギュレーターの効率分も入っているので、80以上あれば良品と見て良い

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