さすが実力のパナ! 「スイッチ付き電源タップ」はどれを買うのが安心か7製品をガチ検証してみた
電気屋さんの電源タップコーナーには「ON・OFFスイッチ付き」製品がたくさんありますね。電源タップは作りがシンプルであるほど良しとはいえ、スイッチがあると何かと便利だし、節電にもなる。たくさん製品が売っているのは需要があるから。ならば、スイッチ付き電源タップはどれを買うのが安心? ハンダマスターかしま氏にガチ検証してもらいましたよ!(編集部)
テストした「スイッチ付き電源タップ」
今回検証した「スイッチ付き電源タップ」は以下の7製品。アマゾンほか家電量販店などでも比較的購入しやすいモデルをピックアップしている。価格はアマゾン販売価格(2016年9月24日時点)。
- ① パナソニック『ザ・タップX 個別防水スイッチ付』1,752円
- ② パナソニック『ザ・タップZ』1,430円
- ③ エレコム『T-E7A-24』991円
- ④ サンワサプライ『節電エコタップ』991円
- ⑤ バッファロー『BSTAPSD28』1,571円
- ⑥ ヤザワコーポレーション『個別スイッチ付き節電タップ』1,180円
- ⑦ オーム電機『節電タップ』1,930円
主なチェックポイント
ガワの厚みは十分か?
ガワ(ケース)の装甲が厚く、絶縁性に優れ、頑丈かをチェック。電源タップは足もとに置くものなので、うっかり踏んでも簡単には壊れないくらいの強度がほしい。
太く低抵抗の導線で配線されているか?
スマホの充電程度なら多少いい加減な構造でも大丈夫かも知れないが、大電力機器を使用した時には発熱や電圧低下の原因になる。
ハンダを使用していないか?
ハンダは銅よりも電気抵抗が高く、240℃以上で溶け始めるため、電力配線にはなるべく使わないほうがよい。
接触・可動箇所は最小限か?(電気抵抗)
壁コンセントとタップの口までの間のスナップ式コンセント、ON/OFFスイッチ、サーキットブレーカーなどはなるべく無いほうがよい。 接触部は導電部の何百倍もの電気抵抗があり、発熱や電圧低下の原因となる。電気抵抗は、ショート状態にしたプラグを一箇所挿し込み、タップのプラグ両端を4線式抵抗計で計測。
※本企画の検証結果はすべての商品で同様の結果を保証するものではありません。個体差等により結果が異なる可能性を踏まえたうえで、購入する際の一材料として参考にしていただければと思います。また分解等の検証は専門知識を持つ者が行なっております。真似しないようご注意ください。
それではさっそく検証していこう。
① パナソニック『ザ・タップX 個別防水スイッチ付』WHA25344WP
内部
検証結果
- 口数 4
- プラグ形状 可動型
- スイッチ数 4
- ランプ ネオン(4)
- ハンダ付け なし
- 内部導体 4.0mm×0.7t
- コード断面積 2.0mm²(目視による)
- 抵抗値 77.5mΩ(コード長3m)
- ガワの厚さ 2.0mm / ねじれ強度 ○
- ブレーカー なし
- サージアブソーバ なし
総合評価 ★★★★☆(4)
2008年発売の古くからあるモデルだ。 老舗家電メーカーだけのことはあり、全体のデキは良く、文句の付けどころが無い。分解検証では毎回感心させられる。
スイッチ部にはゴムブーツが被せてあるほか、コンセントのシャッター内部にもゴムパッキンが付いており、他のシャッター付きタップとはもはやレベルが違う。まぁ、洗い場でバシャバシャやっても大丈夫というわけにはいかないだろうが、工場の作業場など油ベトベトの手でスイッチの操作程度ならOKの範囲内だろう。間違いなくオススメできる一品。
ちなみに検証品はコード長が3mあるため、今回検証した製品の中では抵抗値は高めとなっている(1mのほうが安かったので購入)。
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<参考リンク>
・パナソニック|ザ・タップX